この記事は2007年3月に掲載されたものです。
状況が変わったり、リンク先が変わっている可能性があります。



制作者のための宣伝美術ワークショップ

カテゴリー: fringeのトピック以前 | 投稿日: | 投稿者:

●「fringe blog」は複数の筆者による執筆です。本記事の筆者は 荻野達也 です。

Pocket

3月10日の「制作者のための宣伝美術ワークショップ」を受講された王子小劇場スタッフの松本謙一郎氏が、「王子小劇場ブログ」に感想を書かれています。「真似して出来るものではない」との評価は光栄です。

松本氏も書かれていますが、今年は2回の開催を同じ週にまとめてしまったため、春の公演シーズンとも重なって、受講しづらかったのではないかと反省しています。私自身も絶対観ようと思っていた劇団千年王國『スワチャントッド』東京国際芸術祭リージョナルシアター・シリーズ『浮力』と重なり、愕然としました。次回はもっと参加しやすい日程にしたいと思います。

回数を経てワークショップのフォーマットは固まりましたが、受講者が持ち寄るチラシが題材ですので、内容は毎回大きく変化します。今回は京さんのレクチャーにも新趣向が加わり、毎回見ている私でも楽しめる内容でした。バージョンアップすることの大切さを感じました。何回でも受講出来るものだと思いますし、このワークショップの存在を知らない制作者には、ぜひご紹介いただければと思います。

ワークショップ後の懇親会で松本氏と話したのは、外部スタッフと交渉することの多い制作者にとって、頭の中のイメージをどう言語化して伝えるかが問われるということです。相手もプロですから、あまり具体的な指示をすると、デザイナーではなくオペレーター扱いになってしまいます。これは宣伝美術に限らず、舞台監督、照明、音響、美術すべてに言えることです。発注する側として、そのコミュニケーション技術を磨く場だと思えば、このワークショップの汎用性や価値がさらに見えてくるんじゃないでしょうか。

このワークショップは東京以外にも名古屋(2004年)福岡(05年)で開催しました。名古屋は京さん一人で、福岡は2日間かけてたっぷりと行ないました。問題意識を持った受講者が揃うことが条件ですので、開催地は限られるとは思いますが、ご興味のある主催者はご相談ください。