[トピック]でご紹介した舞台美術展「ひとつの倉庫と12人展」を観ました。あのロビーにどうやって12個のブースを設けるのかと思っていましたが、書棚の前と中央に12枚のパネルを立て、思い思いの趣向でディスプレイしていました。
事前の案内では、製作費(材料費)が当日パンフに記載されるとのことでしたが、実際にはパネルの作品説明に書かれていました。全員が明かしているわけではありませんが、鈴木健介氏(青年団・こばまアゴラ劇場)が手掛けたKAKUTA『北極星から十七つ先』は、初案を俳優座大道具に見積もったところ220万円だったそうです。初案の模型も展示されていましたが、客席で観た最終案ではホームへのアプローチなどが改善され、進化の跡が窺えました。
展示としては、松本謙一郎氏(突貫屋・王子小劇場)のパネルがいちばん読ませました。松本氏は美術プランの際、演出家にも言わない裏テーマを毎回潜ませるのですが、それが今回公開されていて、こんなことを考えていたのかと思わせます。
12名中、女性が5名いるのですが、うち3名が加藤ちか氏のアシスタント出身。加藤氏の元に住み込みした方もいます。Web上で読める加藤ちか氏の最も詳しいコンテンツは、この坂手洋二氏との対談でしょうか。この対談のあとに、こちらを読むとなおよいでしょう。
早速、感想をいただきありがとうございます。
製作費の記載に関しては、パンフに作品リストを添付する予定にしていたのですが、情報提出の集まりが悪く、目下引き続き作業中です。
申し訳ないです。
24日あたりからは差し込まれる予定です。
どうも、美術家ばかりの集まりで、舞監や制作者がいないと、こういうことがおこりがちだというのを痛感しております。
作品リストなどの情報、展示の記録に関しては、終了後もおって何らかの形で特設ページに残す予定です。
出来れば展示とはまた違ったネットならでは楽しみ方が出来るものにしたいと考えております。
自分の展示に関しては、まあかなり情報量が多くなってしまったので、どれほどの人が読み込んでもらえるものかなあ、まあある意味テクスチャーとして見えてもいいか、と思っていたのですが、ちゃんと読んでもらえるとうれしいですね。
パンフを見ながら、隠しアイテムなどもほじくってもらえると、さらに楽しい・楽しい物も出てきますので、色々な人が反応してくれれば幸いです。
一応、青年団とかアゴラの客層も考えてアイテム選びもしております。