この記事は2007年11月に掲載されたものです。
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8つの項目をあげてみます。

カテゴリー: さくてき博多一本締め | 投稿日: | 投稿者:

●「fringe blog」は複数の筆者による執筆です。本記事の筆者は 高崎大志 です。

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福岡都市圏は、一応国内で5番目くらいの都市圏ではあるが、それでも首都圏と比較すると、芸術文化環境の格差は著しいものがある。

とりあえず、ざっと思いつくだけでも以下の8つ項目で大きく水を空けられている。

1 劇場の環境
2 表現(者)の重層性、多様性の格差から来る学習環境、モチベーション保持環境

3 支援者(団体)の厚みの違い
4 助成金情報
5 観客層の質と量
6 発信力の環境
7 労働環境
8 平均的な関係者の意識

たとえば、劇場を早く押さえないといけないことから来る創作への制約など首都圏のアドバンテージからくる弊害というものもあるだろう。首都圏にはなく地域にはある有利さというのもあるだろう。それらはあるにはあるが、それぞれの項目の影響の大きさ、最終的にそれぞれの項目をトータルで見たときにどうなのか。
エモーショナルではなく、数学的論理的確率論的にみていったときに、首都圏の一極集中はほぼ動かないと思われる。

たまたま福岡を例に挙げてみたが、例外的な地域以外は同じような格差環境にあるだろう。

これらについて、現状を把握した上で、そして全ての地域が首都圏のような環境を目指すべきではないとして、「格差」を「違い」と受容できるレベルまで変わるためには、どのようなことが必要なのだろうか・・・