この記事は2005年4月に掲載されたものです。
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TOKYOSCAPE

カテゴリー: fringeのトピック以前 | 投稿日: | 投稿者:

●「fringe blog」は複数の筆者による執筆です。本記事の筆者は 荻野達也 です。

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地域のカンパニーが劇評の対象になるため、あるいは助成金の選考委員の目に留まるため定期的に東京公演する一方で、首都圏のカンパニーは安全な買取公演でしか旅をしない――そんな図式に長年疑問を抱いてきました。東京が経済の中心なのは動かし難い事実ですが、地域にはもっと文化的なポテンシャルがあるのではないか、特に京都なら関西未公演のストレートプレイをも惹きつける魅力があるのではないかと思います。

片肺とも言える地域間交流に刺激を与えるため、リアルな状況を実感していただきたいため、東京の若手6カンパニーによる京都発のフェスティバルを考えました。絶対の自信を持つ再演作を携え、この地でしか出来ない集中公演を果たそうというものです。冒険であることは承知していますが、関西の観客に旬の舞台を届けると同時に、演出家育成やワークショップといった関西演劇界が挑んでいる出来事に、必ずコミットしていけるものと思います。

東京偏重に潜在的な違和感を抱いている方は多いはずです。かつてダムタイプが東京を素通りして海外公演をしたときから、私は既成概念を変える試みは出来ないかと思っていました。一過性のイベントではなく、人々の価値観を変えるようなムーブメントに育ってほしいと願っています。

企画の名前は「TOKYOSCAPE」と言います。フェスティバルディレクターの詩森ろば氏風琴工房主宰)が、明日4月19日(火)19:30からAIR-Kで最初のご説明をいたします。興味を持たれた演劇人の方は、お気軽にお越しください。


TOKYOSCAPE」への3件のフィードバック

  1. 現代パフォーミングアーツ入門

    日曜の午後からフラっと青年団プロジェクト公演「隣にいても一人」を観に出かけ、「おしゃれジプシィ」のライブ(ベリーダンス付き)を観ながら夕食を取るという、優雅な東京生活

    まあ「フラっと」と言っても、前日に予約はしたわけですが。17日、まずはうちから徒

  2. tokunaga

    東京を素通りして海外、と言えば維新派もそうですね。今年はメキシコ、来年はヨーロッパとか。

  3. fringe blog

    風が吹く予感

     先日、東京から詩森ろばさんが京都へいらっしゃいました。企画「TOKYOSCAPE」の説明をしにわざわざです。このblogでも会合の告知がありましたが、それに先だって詩森さんとお話しすることができました。…

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