この記事は2005年4月に掲載されたものです。
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風が吹く予感

カテゴリー: 京都下鴨通信 | 投稿日: | 投稿者:

●「fringe blog」は複数の筆者による執筆です。本記事の筆者は 田辺剛 です。

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 先日、東京から詩森ろばさんが京都へいらっしゃいました。企画「TOKYOSCAPE」の説明をしにわざわざです。このblogでも会合の告知がありましたが、それに先だって詩森さんとお話しすることができました。

 簡単に言えば、東京で活動されているアーティスト6団体が京都でこの年末にワークショップ、来年夏に舞台公演をするということですが、今までのように京都の「外」からやって来て通過していくだけの旅企画ではないということ、そうはさせたくないということがポイントだと理解しました。ありきたりな言い方をすれば「交流」ですが、なんせ6団体が一度に来るわけですからそれなりのインパクトがあるわけで、良い意味で京都をかき回してくれるのではないかと期待をもちました。にもかかわらず、それだけのアプローチがあるにもかかわらず、京都の演劇人たちはスルーしてしまう可能性があって、それはもうほんとに哀しいことですが、そうはさせないためにも協力したいと思ったのです。
 東京ではワークショップと言えば、しかもオーディションや劇団員募集をからませるとかなり盛況になると伺ったのですが、京都ではなかなかそうはならないと思います。「ワークショップ」をする側のあいだでその方法論がほとんど共有あるいは独自のものを持った団体がないということと、受ける側がまだその可能性や価値を見出していないことの両方に原因があると思います。なので、一般に開いた告知をする一方で意欲的な俳優をピックアップする必要もあると思いました。参加者の層を明確にすることでワークショップそのもののカタチや意義も決まります。京都ではそのためにはある程度の働きかけが必要なのが現実だと思います。当然、大阪・滋賀・神戸などに住んでいるアーティストにもこの企画は広く知られるべきです。「京都演劇クラブ(会員制)」をつくっても何の意味もないのですから。場所が京都だった。ただそれだけのことだとホイホイ出かけて来られるような流れができるといいと思います。
 「地域意識」というものがなくなることは決してないとわたし考えますが、その境界線はどこまででも延長できるようなものになるべきだとも思います。その延長線上に近い将来こんどは「KYOTOSCAPE」もできるのかとワクワクしたりしたのでした。


風が吹く予感」への1件のフィードバック

  1. nosize

    ものすごいサボり方

     こっちのblogにはなかなか書かないのに今日はこっちに記事を書いた、という紹介の仕方で済まそうとするこのサボり方。 「なみのうた」執筆中。GWに入るまでには書きたい、なんとかしたいと(自分で言うのもなんだけど)奮闘中です。稽古に出かける以外は自室にひきこもる…

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