※文中、新国立劇場『エンジョイ』のネタバレを含みます。
チェルフィッチュの新作が新国立劇場へ初登場です。これは賛否両論でしょう。私は期待して初日(12/7)に足を運んだのですが……。
地域の演劇人と話していると、「全国区」という言葉がよく出ます。人気のあるカンパニーを指して、「あそこは全国区だから」などと使います。京阪神はプライドがあるせいか、あまり口にしないほうだと思いますが、それでも耳にすることがあります。
私はこの言葉が嫌いで、関西在住のころも絶対に使いませんでした。最初から世界を二つに分けてどうするんでしょう。東京の演劇人は、若手であっても「全国区」なんて言いません。がんばればそこが「全国区」になると知っているからです。
「全国区」と口にする人は、最初から自分たちは「全国区」になり得ないとあきらめていませんか。世の中を線引きして、自ら目標を低くしていませんか。たとえ東京でなくても、がんばればそこが「全国区」でしょうが。
大阪の小劇場系専門の舞台運送会社・ステージアーツが11月末日で解散してしまいました。運送をここに頼っていたところは多く、関西小劇場界への影響が懸念されます。
ゲイをカミングアウトしている東京の劇団フライングステージが、ゲイの人々から支持を得ている桜沢エリカ氏『サロン』を舞台化するそうです(7/12~7/16、池袋・シアターグリーンBIG TREE THEATER)。この作品は途中で休載され、いきなり最終回が書かれたいわくつきのもので、その〈未完部分〉をフライングステージ主宰の関根信一氏が桜沢氏の承諾を得て書くというもの。
「CoRich舞台芸術!」ベータ版が11月28日正式オープンしました。「初めて演劇を観る人に薦められるかのチェック欄」がないなど、私が必要だと思う条件はまだ満たしていませんが、ユーザー登録制にして期待度と満足度で評価するなど、これまでのレビューサイトでは最も高機能でレスポンスも快適です。
結局「のだめカンタービレ」前田ホールロケは見送りましたが、エキストラに参加された皆さんのウェブログで様子が伝わってきます。
fringeトップページ左側の「オンラインチケット実例紹介」は、theater-reservation.net使用全席指定もご紹介しています。今回、京都のニットキャップシアターの事例として初めて掲載しました。
ぴあ総研『エンタテインメント白書2006』の調査・執筆者一覧を見ると、柳瀬絵美子氏の名前があります。『ぴあ』本誌の演劇担当だった方で、三重竜太郎氏の前任に当たります。中堅以上の制作者の方ならご存知だと思います。2005年10月からぴあ総研へ配属とのことです。
小劇場演劇(以下、小劇場)とは、小さな劇場でやる演劇という意味ではありません。観客だけでなく、最近は若い演劇人の中にも誤解している人がいるようなので、おさらいしておきたいと思います。