大阪の小劇場系専門の舞台運送会社・ステージアーツが11月末日で解散してしまいました。運送をここに頼っていたところは多く、関西小劇場界への影響が懸念されます。

遊気舎も初期は劇団員自らレンタカーで運んでいましたが、ステージアーツが出来てからは市内運送、各地への旅公演すべてをお願いしました。レンタカー代、燃料代、高速代、運転する劇団員の疲労を考えると、ステージアーツにお願いしても大差なく、積込・搬入出のテクニックは教えられることばかりでした。早朝・深夜の作業、舞台装置の一時保管や廃棄など、あらゆる融通が利きました。遊気舎のみならず、ステージアーツがなければ関西小劇場系の東京公演はいまほど盛んにならなかったのではないかと思うほどです。

現場を離れている私でさえこれほどショックなのですから、いまツアーを抱えている制作者たちの衝撃は察するに余りあります。彼らの悲鳴がfringeにも寄せられ、「手足を失った気分」とのメールもいただきました。

関西小劇場界の危機だと思いますが、制作者は冷静に代替手段を検討してください。舞台運送会社について情報などありましたら、ぜひ教えていただきたいと思います。