この記事は2006年11月に掲載されたものです。
状況が変わったり、リンク先が変わっている可能性があります。



ジャンル自体の魅力を伝える

カテゴリー: fringeのトピック以前 | 投稿日: | 投稿者:

●「fringe blog」は複数の筆者による執筆です。本記事の筆者は 荻野達也 です。

Pocket

今週の「のだめカンタービレ」(第6回)は胸が熱くなりました。元々少女マンガの学園生活の描写が好きなのですが、今回はSオケ解散風景が宴のあとの寂しさを際立たせ、芝居のバラシ途中に味わう喪失感を思い出しました。真澄ちゃんが新しいオケに誘われるシーンは、演劇なら次の公演が決まるようなもの。予定が途切れるのが嫌で、絶えず先の公演計画を立てていた自分と重なりました。

「のだめカンタービレ」はよく出来ています。マンガのテイストをこれほど忠実に再現したドラマは過去なかったと思います。批判もあるとは思いますが、TBSのドラマ化断念の経緯もあり、今回はなによりも原作の世界観に寄り添うことが求められたのでしょう。そのコンセプトどおりの仕上がりになっています。この作品は、クラシック音楽の楽しさを伝えなければなりません。その意味でもTBS版でなくてよかったと心から思います。「下北サンデーズ」に決定的に欠けていたのは、表現への誘いでした。人間関係を描くだけでなく、演劇自体の魅力をもっと伝えてほしかったと思います。

舞台となる桃ヶ丘音楽大学のロケ地は、うちから近い洗足学園音楽大学溝の口キャンパス。R☆Sオーケストラお披露目シーンを収録する前田ホールでのエキストラ大募集を見ると、つい応募しそうになります。今週放送された千秋がスーパーで缶詰をやけ買いするシーンは、私が毎日通るスーパーで私の帰宅直前にロケしたものでした。そういう日に限って……。「野平日報」では、よく利用するマクドナルドに行かない日に限って眞鍋かをり氏のイベント(11月20日の「世界こどもの日」募金呼び掛け)があったと嘆いていますが、人生そんなもんです。

野平氏は代わりに中島誠之助氏と接近遭遇したようですが、実は私は中島氏のファンです。著書を求め、「開運!なんでも鑑定団」のスタジオ観覧も何度か行きました。無欲の人ほど出会ってしまう……人生そんなもんです。