「CoRich舞台芸術!」ベータ版が11月28日正式オープンしました。「初めて演劇を観る人に薦められるかのチェック欄」がないなど、私が必要だと思う条件はまだ満たしていませんが、ユーザー登録制にして期待度と満足度で評価するなど、これまでのレビューサイトでは最も高機能でレスポンスも快適です。
本日現在、オンラインヘルプ作成中で主催者側が団体情報や公演情報を修正する方法が案内されていないなど、まだ至らない面もありますが、この更新頻度でデータベースに情報が蓄積されれば、間違いなく「えんげきのぺーじ」を超える存在になるでしょう。「休むに似たり。」も、「次の世代の『えんぺ』という感じがします」と書かれています。
不安な面もあります。商用サイトだけに、運営会社の一存による閉鎖があるかも知れないということ。データベースの価値は情報の蓄積にありますので、ビジネスにならないからと終わってしまっては意味がありません。ナレッジソフト株式会社は、単なるサービスの提供ではなく、芸術文化の貴重な資料になるという自覚を持って取り組んでいただきたいと思います。
演劇関係者と話していても、「えんぺ」は本当に終わったという声をよく耳にします。個人サイトを運営していく苦労は私も日々実感していますし、更新がないようでも裏では様々なメンテナンスやメール対応があることも承知していますが、西角氏の小劇場に対するモチベーション低下が伝わってくる以上、読者が集うことで生まれる「場の力」も弱まっていると感じます。
「えんぺ」は結局東京ローカルのサイトで、全国規模にはなりませんでした。「CoRich舞台芸術!」は公演地は全国対象で、巡演先も登録出来ます。この機能を使って、地域ごとにバラバラに存在している演劇情報が集約されればと思います。地域の演劇人にとっても、地元カンパニーを宣伝するチャンスでしょう。
演劇情報で最も深刻なことは、予備知識を持たない方がなにを観ればいいのかわからないという事実です。ランキング自体の是非はあると思いますが、月に数本しか観ない方の「じゃあ、今週末なにを観たらいいの?」という素朴な疑問に客観的に応えているサイトは、本当に少ないと思います。
fringeでは、機能追加に期待しつつ「CoRich舞台芸術!」を見守りたいと思います。トップページ左上に「注目公演ランキング」へのバナーも貼りました。ご活用ください。mixiもいいですが、サイトの力を信じてみたいものです。
「CoRich舞台芸術!」がスタート! by P-小野寺
WHATCOLORのプロデューサー、小野寺です。
WHATCOLORの制作部にもメールのお知らせがあったので気になっていたんですが、情報ポータルサイト「CoRich」が、「CoRich舞台芸術!」ベータ版を11月28日正式オープンしたという話題が、小劇場制作者の支援サイトとして有名な…
確かに面白そうな試みですし,舞台情報のポータルサイトとして成長していくことを願っていますが,登録されている情報が現状では少なすぎると思いました.
少なくとも軌道に乗るまでは管理者が積極的に公演情報をインプットしていかないとうまくいかないように思います.
いいサイトになればいいのになぁと自分の関心がある公演情報は打ちこんでいるのですが,これがけっこう手間がかかって大変.
「東京の小劇場」などの公演情報サイトを公開しているひとの大変さがちょっとだけわかった気がしました.