若手カンパニーにとって、動員の目標はまず1,000人、そして次の目標が3,000人になる。3,000人を超えれば公演収支にもある程度の余裕が生まれ、「業」としてのカンパニー経営が見えてくる。演劇を「業」として成立させるためには、やはりこれぐらいの観客は獲得しなければならない。動員がすべてではないが、表現活動を継続するための目標値として、すべてのカンパニーが自覚すべき数字だと思う。
地域のアートマネージャーの雇用環境2
(続き)
また、その方にとってもその地域で培った人脈が、次の職場では十分に活用できないということになります。他の分野もそんなに変わらないと思いますが、演劇でいうとその地域の表現者との人脈や信頼関係は、仕事をする上でもっとも重要な財産です。
いまの東京の小劇場界を盛り上がっていると感じている人は、大きな勘違いをしていると思う
ラッパ屋の本格的公演再開における、鈴木聡氏のインタビューに共感する点が多い。
小劇場演劇(小劇場)の作品ごとのクオリティは、確かに高まっているかも知れない。けれど、作品のクオリティが高まることと、小劇場が盛り上がることとは全く違う。いまの東京の小劇場界を盛り上がっていると感じている人は、大きな勘違いとしていると思う。作品のクオリティが高まることで、狭い小劇場界の密度が濃くなっているだけで、小劇場の間口が広がっているわけではない。間口が広がらずに密度だけが濃くなると、身内度がどんどん増していくわけで、観劇人口を増やすにはむしろ逆効果ではないかと感じる。
劇場をめぐる”200″というキーワード
わたしの周りだけかもしれませんが、最近よく話になるのは京都にはやっぱりもう少し劇場が必要じゃないかということです。
京都の小劇場演劇やコンテンポラリーダンスを語るときによく知られている京都芸術センターは、審査制・無料・最長三ヶ月独占可能という稀有な場所ではありますが、ここは稽古場としての施設です。「フリースペース」「講堂」と呼ばれる場所で公演が行われることもありますが、物理的な制約もあって舞台上演の場所として完璧とはちょっと言いがたいのです。
仙台・きらく企画解散と「あべひげ」阿部立男氏逝去に思う
「杜の都の演劇祭2009」の盛況が続く仙台で、この冬衝撃的なニュースが続けざまに飛び込んできた。
まずは、きらく企画が2009年12月をもって解散し、運営していた「GalleryOneLIFE」も閉館するという突然の発表。きらく企画は1998年8月設立で、当初はカンパニー形態で公演を打っていたが、2000年から仙台ではめずらしい完全な演劇企画集団となり、若手ながら幅広いスタッフィング・キャスティングで仙台圏を代表するプロデュース作品を届ける存在となった。04年2月には東京国際芸術祭リージョナルシアター・シリーズに仙台から初参加を果たし、ここで彼らの名前を知った東京の演劇ファンも多いのではないかと思う。
地域のアートマネージャーの雇用環境1
地域演劇において、アートマネージャーと呼べる職業は、一部の大都市をのぞけば文化行政関連部署(芸術文化財団や公共劇場など)にしかいない。といっておおよそ間違いないでしょう。
今回は、地域のアートマネージャーの雇用環境について考えてみたいと思います。
広島に劇場費無料の演劇祭登場
広島文化財団アステールプラザが開館20周年ということで、初の「HIROSHIMA演劇祭」を2011年1月14日~3月13日に開催する。公演規模に応じた3会場を最長5日間無償提供(うち仕込み・バラシで2日間)するもので、リージョナルセレクション(他地域)2団体、レジデンスコレクション(広島)2団体を公募中だ。2月28日必着。
「CoRich舞台芸術まつり!2010春」応募〆切は2/22(月)、あと一週間です!
2010年3月より「CoRich舞台芸術まつり!2010春」が開催されます。ただいま参加団体の応募受付中!応募〆切は2/22(月)。あと一週間です。⇒応募状況
第1回から審査員をつとめさせていただき、今年で4度目になります。継続開催されていることを心から嬉しく思っております。⇒fringe TOPIC ⇒シアターガイド演劇ニュース ⇒2007年グランプリ ⇒2008年グランプリ ⇒2009年グランプリ
これまでCoRich舞台芸術!を有効活用してきた団体は、簡単に応募準備が整うと思いますが、初めての方は概要(特に「応募について」)をよく読んで、〆切ぎりぎりになる前に準備をしてくださいね!
※応募条件は変わっていませんので、これまでのfringe blogエントリー(⇒2007年 ⇒2008年 ⇒2009年)もどうぞ参考になさってください。
公演で黒字を出すということ
有川浩氏『シアター!』を読んで、その後考えたことを書いておきたい。
公演会計で支出が収入を上回っているという実態は、経済的にはやはり「業」とは呼べないもので、一般的にはアマチュアの趣味ということになってしまう。もちろん、チケット代に見合った作品を提供している自負は誰もが持っていると思うので、対価としてのクオリティという意味ではプロ意識があると思うが、経済的には「業」ではない。創業時は赤字でも黒字転換を目指すのが「業」であって、赤字があたりまえと思ってしまったり、公演以外の事業で補填するのが当然と思うのは違うのではないかと感じる。
有川浩氏『シアター!』は、ライトノベルの姿を借りた小劇場界へのダメ出しだ
『図書館戦争』で知られる有川浩氏がメディアワークス文庫に書き下ろした『シアター!』(2009年12月発行)を読んだ。筆者あとがきによると、アニメ化された「図書館戦争」の声優・沢城みゆき氏が、Theatre劇団子(本拠地・東京都杉並区)の準劇団員でもあり、その関係で小劇場に興味を持ったらしい。取材協力としてTheatre劇団子、東京セレソンDX(本拠地・東京都渋谷区)がクレジットされている。
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