今年で3度目を迎える「CoRich舞台芸術まつり!2009春」にて、引き続き審査員をつとめさせていただくことになりました。⇒fringe TOPIC ⇒2007年のfringe blog ⇒2008年のfringe blog
この大不況の中、フェスティバルが継続されたことをありがたく思っています。
2009年4月から6月までに上演される全国の舞台芸術公演(客席数300席以下)が対象で、参加団体には費用がかかりません。第一次(ネット)審査で選出された10作品を、審査員が各地に観に行ってグランプリを決定します。受賞団体には次回公演の資金として100万円が支援されます。⇒2007年グランプリ ⇒2008年グランプリ
応募〆切りは3/23(月)ですので、あと1週間ですね。概要をよく読んで、お早めに応募されることをお勧めします。応募時に記入する文章はもちろん、過去の公演情報、舞台写真、動画など、団体アピールのために登録できるものは沢山あります。応募資格・条件は変わっていませんので、去年のエントリーも参考にしてください。
応募内容がネット上にすべて公開されますから、審査員だけでなく全国の観客に対しても団体のアピールができます。自分たちが何を思い、何を目指して活動をしているのかを文章にする貴重な機会ですし、それが実績として記録に残ることは団体の財産になると思います。
最終審査に進んだ10団体の所在地は東京都が大半ですが、地域別エントリー状況(2007年、2008年)を見れば、応募総数の割合から不公平のないように10団体が選出されているのは明らかです。対象となる団体にはぜひとも応募していただきたいです。
5名の審査員はほぼ刷新され、私の他に映画、広告、演劇雑誌の方々が揃いました。年齢は20代から50代と幅広く、小劇場の舞台に大いに魅力を感じている方ばかりです。最年長の手塚宏二さんは早稲田大学内の劇団てあとろ’50の創設者で、80年代の小劇場ブーム時に観客1万人を動員した経験の持ち主です。多地域ツアー実施者としての視点も生かされることと思います。
2006年11月のオープンから2年と数ヶ月が経過し、CoRich舞台芸術!は舞台通の観客が集う活気のあるコミュニティーに成長してきています。団体・公演のPRに大いに活用されているだけでなく、日本の舞台芸術界のアーカイブとしての価値も増してきました。※fringeがスミックスホールESTAについてTOPICに取り上げた記事では、劇場公式サイトに代わるものとしてCoRich舞台芸術!内の劇場詳細ページが紹介されています。
まだアクセスしたことがない芸術団体の皆さんは、この機会にぜひ公演登録だけでもしてみてください。CoRich舞台芸術!を検索して鑑賞予定を決めている観客は、沢山いるはずです。
>10団体の所在地は東京都が大半ですが
これは、比率的に見てもまったく妥当なことと思っております。
「CoRich舞台芸術まつり」は、地域にいても、全国的なアピールが可能な、素晴らしい企画だと思います。
これをスルーしているようでは、それは環境の問題ではなく、個別の劇団の努力不足といいきって良いと思います。
【情報】「CoRich舞台芸術まつり!2009春」本日応募〆切りです!
CoRich舞台芸術まつり!2009春 3年連続で審査員をさせていただきます…