今月9日に三重県津市でオープンした劇場「津あけぼの座スクエア」(以下スクエア)のこけら落とし公演を観に行きました。
世界劇場会議国際フォーラム2012
2月10,11日の二日間、名古屋市内にておこなわれた「世界劇場会議国際フォーラム2012」を傍聴してきました。
劇場運営、指定管理者制度、アートマネジメント、新しい公共など、たいへん興味深いトピックの意見交換がおこなわれ、大変勉強になりました。
私が事務局長をしているNPO法人FPAPは、公立の小劇場を管理運営しています。そのような立場からも、今後の劇場経営に関する多くのアイディアを得た二日間でした。
中でも、衛実行委員長の「第五世代の劇場」という概念には心を打たれるものがありました。
基本的には国内の劇場に関する話が中心かと思いましたが、今年のフォーラムは、来年の日英国際会議に向けての地ならしという位置づけとのことです。来年も是非、行きたいと思います。
このフォーラムの感想等については、私個人のブログに詳しく書きました。
また、4月上旬には、本フォーラムの報告集が発行されるとのことです。
他地域のカンパニーの関西公演の増加について
この頃、関西で公演をされる他地域(主に東京)のカンパニーが増えてきたという話を、何度か耳にする機会がありました。
自分の観劇を振り返ってみても、ここのところ他地域のアーティストの作品を関西で観る機会が多かったように思います。
そこで、実際に増えているかどうかを数年前と比較してみました。
「CoRich舞台芸術アワード!2011」で小劇場公演の再演ツアーに高評価
CoRich舞台芸術!で毎年恒例のベストテン企画「CoRich舞台芸術アワード!2011」が実施され、2011年に上演された作品から観客投票による優れた舞台ベスト30が発表されました。
第1位はままごと『わが星』(6都市ツアー)、第2位はイキウメ『散歩する侵略者』(4都市ツアー)、第4位はTAKE IT EASY!『舞台版「千年女優」』(3都市ツアー)と、上位に再演ツアー公演が3つも並んでいます。作品そのものの素晴らしさは言うまでもなく、首都圏以外の観客による高評価が投票の形であらわれたのではないでしょうか。
大阪の文化政策への一意見
前回のように、月末ギリギリになる前に書くつもりが…むしろ日付が変わってしまいました!!
一月遅れですが、あけましておめでとうございます。大阪の間屋口です。
途中まで書きかけていたんですが、あ、これも書きたい! これも触れなきゃ!とか思っているうちに月末になりました。
さて、言い訳はこれぐらいにして、2012年は大阪は激動と転換の年になりそうです。
大阪で、その大きな流れにの中心にあるのは、やはり橋下新市長と維新の会です。
大阪市は非常にざっくりと言ってしまいますと、職員によるボトムアップ型の組織であったらしいですが、強力なリーダーシップを市長と議会が協力して取る体制が生まれたためにトップダウン型の組織に移行しようとしています。
これが、文化・芸術の分野でもいろんな影響を与えてきているように思います。
劇場・音楽堂在り方まとめ案の見過ごせない修正
劇場・音楽堂等の制度的な在り方に関する検討会(第11回)議事次第
が、公開されました。ここで公開された「劇場,音楽堂等の制度的な在り方に関するまとめ(案)」に見過ごせない修正があり、憂慮しています。
その部分とは、まとめ案の結論である「法的基盤の内容として考えられる事項」の
(1)総論 ① 劇場、音楽堂等の機能を生かした文化芸術の振興に関する国及び地方公共団体の責務 にあります。
まず、こちらは平成23年11月15日時点での記述です。こちらの記述がパブコメの対象となっておりました。

第三舞台は変わらない。そして、変わり続ける。
「支配人」から「プログラムディレクター」へ
津あけぼの座の攻めの姿勢が目立つ。昨年11月に三重県文化会館と共同主催した、まちなか飲食店リーディング公演「M-PAD2011 おいしくてあたらしい料理と演劇のたのしみかた」が大盛況に終わったが、同じく11月に特定非営利活動法人パフォーミングアーツネットワークみえとして認証され、新たなスタートを切った。NPO法人代表理事には津あけぼの座支配人の油田晃氏が就任し、同時に肩書をプログラムディレクターに改めた。3月に津市中心部にオープンする、2館目の津あけぼの座スクエアの運営も行なっていく。
2011年の大阪の小劇場を簡単に振り返って
どうも大変ご無沙汰をしております。
大阪の間屋口です。
先日、ラウンドテーブル&ケーススタディ「地域での小劇場ロングランをめざして」に行った時に、荻野さんにブログを書いていないことを指摘いただきまして、「これから月1で書かせていただきます。」と言ったものの、ようやく書けたのが12月の最終日で申し訳ありません。さて、何を書こうか悩みましたが、大晦日なので「個人的な今年の大阪の小劇場の振り返り」を書きます。
2011年は本当にいろいろなことがあった年で、日本や世界にとって大きなターニングポイントになる年だと言われていますが、大阪の小劇場でも同様にターニングポイントになる年のように思われます。
短すぎる公演日程や早すぎる開演時間の演劇は公共性がない(2)
平田オリザ著『芸術立国論』(集英社、2001年)では、公共性という概念は「ある/ない」ではなく、「高い/低い」を問われるべきだとした。これは私もそのとおりだと思う。演劇や劇場について語るとき、当然「高い/低い」で考えるべきだろう。だが、具体的な一つ一つの公演日程や開演時間についてはどうなのか。「演劇の公共性」という概念が一人歩きをしてしまい、「公共性がある」ことを大前提にしていると、そこで思考停止になってしまわないか。こうした興行に関わる具体的な課題に関しては、「ある/ない」の視点で考えることも必要だと私は思う。