制作ワークショップで仙台市・せんだい演劇工房10-BOXを訪れました。
全国の稽古場施設を視察し、その「いいとこどり」で練り上げたというだけあって、理想的なハード・ソフトで運営されていると感じます。京都芸術センターのように全室無償というわけではありませんが、資料室やタタキ場の利用は無料で、戯曲や演劇雑誌が並ぶ資料室でも稽古が行なわれていました。資料室では稽古禁止という施設もあると思いますが、空いているならOKという柔軟な運営です。タタキ場は大道具製作会社のような充実ぶりで、11tトラックが着けられる設計。床はコンクリートのベタ基礎とコンパネで釘打ち可能。電源は天井からのぶら下がりにしているため、水を流すことも出来ます。数百円出せばパネルソーやジグソー、溶接機が使い放題で、完成したパネルは公演まで保管可能。ここには書けませんが、いろいろ奥の手があるようで、長期保管も相談出来るようです。材料もその場で売ってくれます。夢のようなタタキ場ではありませんか。