この記事は2017年1月に掲載されたものです。
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演劇の創客について考える/(16)2015年の演劇公演回数は横ばいながら市場規模は大きな伸び

カテゴリー: 演劇の創客について考える | 投稿日: | 投稿者:

●「fringe blog」は複数の筆者による執筆です。本記事の筆者は 荻野達也 です。

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●分割掲載です。初めての方は(予告)から順にご覧ください。

小劇場の集客状況まで推計した日本で唯一の資料で、ぴあ総研が調査・編集を担当したライブ・エンタテインメント調査委員会編『2016 ライブ・エンタテインメント白書』が、昨秋発行されました。業界団体限りの資料として非公開になった時期もありましたが、2015年から公開が復活したものです。

『2016』版は15年の調査結果をまとめたもので、ぴあからサマリーがリリースされています。

ぴあサイト/ニュース一覧「ライブ・エンタメ市場規模は4年連続で過去最高。音楽市場が大幅に伸長」

また、昨年は活況を呈する2.5次元ミュージカルについて、個別のリポートも出ています。

ぴあサイト/ニュース一覧「好調な2.5次元ミュージカル市場/ぴあ総研が調査結果を公表」

ステージ市場は14年に比べて公演回数が減りましたが、動員数・市場規模が伸びています。これは大劇場での公演が増えたためと、チケット単価が上がったためです。大規模な商業演劇が市場を牽引しています。

高額な統計資料なのでデータの引用は避けますが、演劇分野だけを見ると公演回数はほぼ横ばいで、動員も微増なのに、市場規模は大きく伸びています。これは単価の上昇が理由と思われます。

全体の考察では、ライブビューイングの拡大にも触れられており、映画業界にとって見過ごせないビジネス領域になってきていることが伺えます。

ライブ・エンタテインメント白書 レポート編 2016
ぴあ (2016-10-28)
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