8月20日に最初の公演を迎える福岡・九州地域演劇祭では、8月8日に内覧会を開催しました。
役者を中心とした関係者にあつまっていただき、演劇祭の全7公演のうち、
・3本の公演の通し稽古
・他県の3カンパニーの公演のプレゼンテーション
・1本の公演のデモンストレーション
を午後1時から午後8時にかけて一気に行いました。
この内覧会の目的にはいろいろなものがありますが、もっとも大きなものの一つは表現者間の交流です。それも出来る限り相互の表現を見て相互に意見交換をしあうという交流を可能とする場作りに配慮しました。
いわゆる演劇祭では、相互の表現に触れることなく「自分たちの公演だけして帰る」公演ばかりで終わってしまうということもあります(*)。
いろいろ演劇祭の話を聞く中で、どうしてもこの部分に挑戦し、表現才能の交流が生まれやすい場をつくりたいという思いがありました。もちろんそれを決して強制するものではありませんが、その環境をつくることに大きな意義があると感じています。
これが可能であったのは、今回の演劇祭が九州という道州エリアをひとつのテーマとしているからということもあります。
内覧会の模様については、しのぶの演劇レビューに詳細なレポートが出ています。
(*)だとしても、観客からすれば鑑賞機会が提供されるし、演劇祭がなければうまれなかった鑑賞機会があるのだとすれば、演劇祭の存在意義は十分にあると考えます。演劇公演群を集約することでもたいへんな中で、さらに相互に観劇して、意見交換をする場をつくるというのは、現実的には難しいことだと理解していますし、演劇祭の目的やねらいによって、変わってくる部分もあります。
表現才能の交流という用語が説明不足だったかもしれません。
こちらを参照いただけると幸いです。
http://sakuteki.exblog.jp/11442060/