この記事は2006年5月に掲載されたものです。
状況が変わったり、リンク先が変わっている可能性があります。



手売り300枚

カテゴリー: fringeのトピック以前 | 投稿日: | 投稿者:

●「fringe blog」は複数の筆者による執筆です。本記事の筆者は 荻野達也 です。

Pocket

横浜・相鉄本多劇場でstudio salt『トントコトン』を拝見しました。約130名の客席がほぼ一杯で、これでも空いているほうだと言われました。前売完売の回も多く、7ステですから単純計算で910名、最終的には923名だったそうです。横浜でこれだけ入るカンパニーがあるとは知りませんでした。

横浜は伝統的にアマチュア演劇の盛んな土地ですが、そこから独立して旗揚げしたカンパニーだとか。聞くところによると、代表の麻生0児氏は一人でチケット300枚を手売りされたそうです。300枚って……商業演劇の座長公演並みの枚数ですね。小劇場系では30枚の手売りでも苦しんでいる俳優が多い中、驚愕の販売力です。

作品的にはまだ発展途上のカンパニーだと思いますが、つくり手自身が楽しんでいる姿勢がよく伝わり、舞台の魅力を幅広い世代に伝える存在になってくれると感じました。実際に、客席は小劇場系とは思えないほど老若男女が混在していました。こんな相鉄本多はめずらしいのではないでしょうか。