この記事は2005年9月に掲載されたものです。
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「10年後、あなたは演劇、続けていますか?」にゲスト出演いたします

カテゴリー: しのぶの東京晴れ舞台 | 投稿日: | 投稿者:

●「fringe blog」は複数の筆者による執筆です。本記事の筆者は 高野しのぶ です。

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ネットワークユニットDuoがプロデュースするアーツマネジメントセミナーシリーズVol.2「10年後、あなたは演劇、続けていますか?」にゲスト出演することになりました。

観劇歴6年目を迎えて少しずつわかってきた日本(首都圏)の演劇の現状を、具体例を挙げながらお話しようと思っています。

私は大学時代に劇団で役者をしていたのですが、大学構内で4劇団ほどしか活動していない状況で「自分の劇団が一番面白い!」と思うなど、恐ろしいほどに視野が狭く、傲慢な20代前半を過ごしてしまいました。

社会人になって演劇からしばらく離れておりましたが、後輩からの誘いで再び小劇場界へと足を踏み入れたのがちょうど5年半前。その時には自分の無知に気づいており、日本で社会的に認められている演劇って何(どこの劇団)なのかを知るべく観劇を開始しました。
新国立劇場、国立劇場から始まり、帝国劇場、日生劇場、セゾン劇場(現ル テアトル銀座)など、まず公の劇場や大劇場を片っ端から観て行きました。やるなら本気で日本一を目指そうと思っていたからです(ここでもまた傲慢さが露呈・・・笑)。

1年ぐらい経ってわかったのは、自分は本物の役者には成れないということ(苦笑)。この気づきはとても大きな人生の契機になりました(その後、役者から制作に転向しました)。

私自身を例に書きましたが、今の演劇界を俯瞰できれば、自分がこれから演劇に対して何を夢見て、どんな姿勢・立場で関わっていきたいのかが、おぼろげながらも見えてくるのではないかと思います。
また、自分が全く知らないところで、個性的で野心的な、そして面白い作品を作っている劇団・団体があるんだということを知れば、創作者(制作も含む)にとっては刺激になるでしょうし、観客にとっては新しい楽しみが増えることになると思います。

当然のことながら、私が演劇界の全てを知っているわけではありません。この約5年間で大規模・小規模、メジャー・マイナーに関わらずおよそ1500本の現代演劇作品を観てきた経験から、今、私が知っていること、感じていることを率直にお話したいと思っています。
演劇を作っている方(劇作家・演出家・役者・制作など)も観客の方も、どうぞお気軽にいらしてください。

詳細はこちらへどうぞ。事前予約制、先着順で定員になり次第締切です。