この記事は2005年6月に掲載されたものです。
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鈴木敏夫プロデューサーのお詫び

カテゴリー: fringeのトピック以前 | 投稿日: | 投稿者:

●「fringe blog」は複数の筆者による執筆です。本記事の筆者は 荻野達也 です。

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愛知万博で『となりのトトロ』に登場する草壁家が「サツキとメイの家」として再現されていますが、当初導入したローソンのLoppi端末による完全予約制をハガキ抽選に変更したのはご存知だと思います。この経緯をスタジオジブリホームページで鈴木敏夫プロデューサーが詳細に報告しているのは、読まれたでしょうか。

システム選定の舞台裏や関係者の苦悩がよく理解出来る文章で、制作者は参考になると思います。内容もさることながら、「諸般の事情」などと訳のわからない言葉でお茶を濁さず、きちんと説明責任を果たしているところに感心しました。

鈴木氏は三鷹の森ジブリ美術館で成功した完全予約制がなぜ万博で通用しなかったのか、「原因は正直なところ未だによく判っていません」と書かれていますが、私は万博が期間限定で、「いまここでしか体験出来ない」ことが予約熱、オークション出品を高めた最大の理由だと思います。ジブリが手馴れた映画や美術館とは違い、消えてしまう演劇と同じ思考が求められていたと思います。その意味で、Yahoo!オークションへの怒りはたいへん共感出来るものです。

「サツキとメイの家」は、万博終了後の誘致合戦が過熱しているようです。もし恒久保存されたら、こんな人気は出ないでしょう。なお、「サツキとメイの家」はローソン一部店頭とLoppiのみで購入出来るこの本が詳しいです。