5月23日(日)の産経新聞 朝刊のTVメディア欄に、日本発信の舞台の海外公演が相次いでいるとの記事が大きく載っていました。
具体的に挙げられていたのは下記の作品です。
・蜷川幸雄 演出/野村萬斎・麻実れい主演『オイディプス王』→ギリシャ
・コクーン歌舞伎(中村勘九郎)『夏祭浪花鑑』→アメリカ
・サイモン・マクバーニー演出/村上春樹 原作『エレファント・バニッシュ』→イギリス、フランス
・Kバレエカンパニー(熊川哲也)『ラプソディ』→イギリス、アメリカ
・宮本亜門 演出『太平洋序曲』→アメリカ
世田谷パブリックシアターの制作部長 高萩宏さんが、舞台作品のマーケットとしてのロンドンの価値を高く評価すると共に、国の枠を超えた共同制作が増えていることを指摘され、
「バブルの時代のほうが国際交流、日本文化紹介と海外公演は多かったが、共同制作はほとんどありませんでした。結局は国際的に通用するアーティストの数が少ないからです。インターネットが発達し、才能のありかが知られるようになりました。演劇も美術と同じように日本と世界の国境が低くなってきています。」
とおっしゃっています。
江原和雄さんによる記事の締めくくりの言葉は
日本人の才能、舞台の“商品価値”に世界が気づき始めたようだ。
すごく嬉しい気持ちになりました。
文化による世界とのコミュニケーションは今、常に起こっているんですね。
私達が作り発表するものは、地球全体に向けて発信されているのだということを自覚して、創作を続けて行きたいものです。