かのこの劇場メモ~半券の余白「新作舞台の評でそれはあり?」を見て、指摘されている読売新聞東京本社版2月7日付夕刊を確認しました。
筆者は演劇評論家の北川登園氏で、終盤の重要な展開が2点はっきり書かれています。男(川平慈英氏)の正体だけでなく、浅野ゆう子氏と佐々木蔵之介氏がどうなるのかまで……。謎解きが主眼の作品でないとはいえ、物語を楽しむ重要な要素であり、新作の現代演劇でまだ公演を2週間以上残している時期に、この記述は配慮が足りないと思います。読売OBで周囲は意見しにくいでしょうが、デスクや校閲は注意すべきだと感じます。
かのこ氏は「ネットならまだしも」と書かれていますが、こういう劇評を目にすると、「ネタバレ注意」を表示するネットのほうがよほどマナーがいいのではないかと思います。
新聞記事は見てないのですが、目に止まったので書かせていただきました。
そもそも劇評とはそういうものじゃないですか。
それを(どういうものかを)考えずに非難するのは良くないですね。それこそ考えて欲しいです。
第一劇評自体は、結果的に宣伝にもなる両刃の剣です。決して広告ではないし、読むかどうかは読者が選択できます。たまたま目に入った位では新聞活字の内容も分からないですしね。
それに内側のことは分からないですが、主催者側が招いててO.K.を出してたのかもしれませんしね。
公演中の劇評の結末を書くということは、書評でミステリーの犯人を書くのと同じだと思うのですが、あなたの論理では「そういうもの」なんでしょうか。
記事は読者が選択して読むものですが、筆者は読まれることを前提に書くことが必要ではないかと思います。劇評の場合、どうしても結末に触れたいなら公演終了後に書く選択肢もあるわけですから。