この記事は2004年7月に掲載されたものです。
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明治安田生命とエイブル・アート・ジャパンが障害者の舞台表現活動支援プログラム創設
明治安田生命保険相互会社はエイブル・アート・ジャパン(東京都中野区)と共同で、障害者の方と共につくる舞台表現活動への支援プログラム「明治安田生命社会貢献プログラム エイブルアート・オンステージ」を創設したことを7月5日発表した。2004年1月に新会社となった同社を記念した新たな社会貢献事業。現在、第1期パートナーを8月31日必着で公募中。
プログラムでは、第1ステップとして全国各地でワークショップやレッスンを開催、地元での公演などを行なう。第1ステップ終了後は東京で公開プレゼンテーションを実施し、選ばれた複数グループは第2ステップとして、海外からの招聘グループと共に東京公演を行なう(毎年7月開催)。
支援内容は、第1ステップが上限150万円(総予算の80%以内)、第2ステップが東京公演の準備金20万円と参加費(15名分までの交通費・宿泊費・食費)、東京公演の舞台環境(劇場費・照明費・音響費・舞台スタッフ)はプログラム側が用意する。特に優れたグループに対しては、継続的な活動への支援として、東京公演以降の公演経費も一部用意される。
第1期は第1ステップが04年9月~05年3月、公開プレゼンテーションが5月初旬、第2ステップの東京公演が05年7月の予定。第1ステップは全国10都市で開催し、のべ50都市での開催を目標にしている。
パートナーの応募資格は、障害者との舞台芸術に取り組む(取り組もうとする)個人またはグループで、日本国内の活動であること。演劇人自らがパートナーになることも可能だし、今後各地で開催される第1ステップの講師として参加していく道もあるだろう。
障害者の舞台芸術を企業(明治安田生命)、NPO(エイブル・アート・ジャパン)、公募された各地の参加者でつくり上げていく新しい枠組みで、「プロの舞台人にとっても障害のある人とのコラボレーションは創造性に満ち、大いに刺激的である」としている。
プログラムには実行委員として、永井多惠子(世田谷パブリックシアター館長)、木佐貫邦子(舞踊家、K・身体表現教室主宰)、平田オリザ(劇作家・演出家、桜美林大学助教授)、野村誠(作曲家)、吉野さつき(ワークショップ・コーディネーター、アートマネージャー)、山本芳夫(明治安田生命保険相互会社専務取締役)、播磨靖夫(エイブル・アート・ジャパン常務理事)の各氏が参加、事業への指導・助言を行なう。
応募方法の詳細はエイブル・アート・ジャパンサイト参照。
明治安田生命サイト/ニュースリリース「『エイブルアート・オンステージ』スタート」
http://www.meijiyasuda.co.jp/profile/release/pdf/20040705.pdf