「REALTOKYO」を運営する特定非営利活動法人リアルシティーズが発行する季刊誌『ARTiT』Spring/Summer 2005号が、特集「オールジャンル 日本のクリエイター180人」を組んでいました。
作成者別アーカイブ: 荻野達也
松山の旗揚げカンパニー
朝日新聞大阪本社版6月29日付朝刊(愛媛版)に、松山大学演劇同好会OBを中心とした新しい劇団の旗揚げ記事が載っています。カンパニーの数が限られているとはいえ、旗揚げで大きな記事にしてもらえるというのは、他地域の方にとってはうらやましいですね。東京ではあり得ない、地域ならではのメリットだと思います。
動員面では「5年後には5千人を集めて公演したい」と具体的目標を掲げています。「愛媛には社会や内面世界がテーマの芝居が多く、物語自体の面白さを追求した例は少ないと思う。単純に芝居の面白さを感じてほしい」というコメントと併せ、既存カンパニーにとって刺激的だと思います。若いカンパニーの挑戦はどうなるでしょうか。
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NODA・MAPは天一ラーメンだ
内野聖陽氏主演の藤沢周平ドラマ第2弾
「エースをねらえ!」と共に世の視聴者に内野聖陽氏の存在を知らしめた「蝉しぐれ」。その第2弾とも言うべき藤沢周平原作のNHK金曜時代劇「秘太刀 馬の骨」(21:15~21:58、全6回)の制作開始が発表されました。
共演者も小劇場ファンなら見逃せない豪華な顔ぶれ。「くりおね あくえりあむ」「かのこの劇場メモ~半券の余白」とも期待感満載です。
8月26日放送開始です。これは見なくては。
学芸(ドラマトゥルク)はアニメに学べ
講談社現代新書の新刊『テレビアニメ魂』を読みました。「巨人の星」「アタックNo.1」「ムーミン」「ルパン三世」など、数々の名作アニメを生み出してきた東京ムービー(現・トムス・エンタテインメント東京ムービー事業本部)で学芸担当だった山崎敬之氏の回想録です。学芸というセクションはわかりにくいかも知れませんが、演劇でも最近話題になってきたドラマトゥルクのことです。日本ではヨーロッパに学ぶ機運が高いようですが、日本には世界に誇れるアニメという文化があるじゃないかと私は思うのですが、いかがでしょう。
鈴木敏夫プロデューサーのお詫び
愛知万博で『となりのトトロ』に登場する草壁家が「サツキとメイの家」として再現されていますが、当初導入したローソンのLoppi端末による完全予約制をハガキ抽選に変更したのはご存知だと思います。この経緯をスタジオジブリホームページで鈴木敏夫プロデューサーが詳細に報告しているのは、読まれたでしょうか。
ク・ナウカに公演してほしい場所
許可が下りないと思われた数々の文化施設や庭園で公演を重ねてきたク・ナウカシアターカンパニーに挑戦してもらいたい場所が、東京・御殿山の三菱開東閣。芝生の庭園に旧岩崎邸庭園(旧・岩崎邸)、旧古河庭園(旧・古河邸)、清泉女子大学(旧・島津邸)と同じ、ジョサイア・コンドル設計の洋館が映えます。
オフィス&サロンバー
ART COMPLEX 1928の小原啓渡プロデューサーが、大阪・福島に開いたオフィス&サロンバー「art complex」。アブサンも置かれていて、毎夜アート談義に花が咲いているそうです。
アングラの旗手に聞く
最近回顧特集が多い『東京人』ですが、7月号「新宿が熱かった頃1968-1972」は、68年の「10・21新宿騒乱」から72年の「あさま山荘事件」までの5年間を、カウンターカルチャーの面から特集しています。「アングラの旗手に聞く」と題したインタビューは、演劇は当然ながら唐十郎氏(聞き手は扇田昭彦氏)、そして演劇ポスターを中心としたデザインを宇野亜喜良氏が語っています。
特集以外では、砧から八幡山に移転してしまった円谷プロのことを実相寺昭雄監督が書いていて読ませます。キヌタラボラトリーの時代が懐かしいです。
KAKUTAと青山円形劇場
東京の若手で頭抜けた存在と言われるKAKUTA『南国プールの熱い砂』を、5月11日に観ました。青山円形劇場「Aoyama First Act」による公演です。ベテランカンパニーのウェルメイドな印象に近いものがあり、戯曲と役者は健闘していたと思います。