作成者別アーカイブ: 荻野達也

劇評サイト「クリティック・ライン・プロジェクト」が消えてしまった

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長谷部浩氏が主宰していた劇評サイト「クリティック・ライン・プロジェクト」(CLP)が削除されてしまった。同サイト内の「ポスト・パフォーマンス・トーク・プロジェクト」(PPTP)アーカイブも消えた。

サイトの更新は2006年3月で終了し、その後はCD-ROMで関係者に配布する措置をしたようだが、ネット上の劇評サイトは、ネット上で検索エンジンにヒットしてこそ存在意義があると思うので、残念でならない。テキストベースの劇評ならデータ量もわずかで、無料スペースに移植するなど、ネット上に残す方法はいくらでもあると思う。既存の劇評サイトにコンテンツを贈与してもよいと思う。著作権を有している方はぜひ検討してほしい。

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「TPAM in Yokohama」がより開かれた存在になるためには

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小劇場レビューマガジン「ワンダーランド」に、「TPAMエクスチェンジ『地域演劇』グループミーティングレポート」が4月10日掲載された。筆者は「イチゲキ」を運営している廣澤梓氏で、ワンダーランド編集部にも所属している。

「TPAMエクスチェンジ」は、2013年2月9日~17日に開催された「TPAM in Yokohama 2013」(国際舞台芸術ミーティング in 横浜 2013)で企画された交流プログラムで、ブースを設けて情報発信を行なうものだ。2011まで「ブース・プレゼンテーション」、2012は「プレゼンテーション・プログラム」という名称で、TPAMスタート時から続いている基本形である。2013の特徴は、予約制のグループミーティングが設けられたこと、ファシリテーターを野村政之氏(こまばアゴラ劇場・青年団制作)が担当したことだ。このグループミーティングに対してのリポートである。

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第三舞台は変わらない。そして、変わり続ける。

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本日は第三舞台解散公演大楽。YouTubeに投稿されている「劇団第三舞台サウンドトラック vol.1~3 : Thaks The Third Stage」がすごい。ファンが作成したもので、よくぞここまでつくったなと思う。

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「支配人」から「プログラムディレクター」へ

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津あけぼの座の攻めの姿勢が目立つ。昨年11月に三重県文化会館と共同主催した、まちなか飲食店リーディング公演「M-PAD2011 おいしくてあたらしい料理と演劇のたのしみかた」が大盛況に終わったが、同じく11月に特定非営利活動法人パフォーミングアーツネットワークみえとして認証され、新たなスタートを切った。NPO法人代表理事には津あけぼの座支配人の油田晃氏が就任し、同時に肩書をプログラムディレクターに改めた。3月に津市中心部にオープンする、2館目の津あけぼの座スクエアの運営も行なっていく。

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短すぎる公演日程や早すぎる開演時間の演劇は公共性がない(2)

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平田オリザ著『芸術立国論』(集英社、2001年)では、公共性という概念は「ある/ない」ではなく、「高い/低い」を問われるべきだとした。これは私もそのとおりだと思う。演劇や劇場について語るとき、当然「高い/低い」で考えるべきだろう。だが、具体的な一つ一つの公演日程や開演時間についてはどうなのか。「演劇の公共性」という概念が一人歩きをしてしまい、「公共性がある」ことを大前提にしていると、そこで思考停止になってしまわないか。こうした興行に関わる具体的な課題に関しては、「ある/ない」の視点で考えることも必要だと私は思う。

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短すぎる公演日程や早すぎる開演時間の演劇は公共性がない

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11月19日~20日に京都でNPO法人フリンジシアタープロジェクトと開催したラウンドテーブル&ケーススタディ「地域での小劇場ロングランをめざして」は、長期に渡るロングランというより、週末だけの公演が多い地域で、1日単位でいいから公演日数を延ばしていこうという思いを込めた企画だった。

京都で開催したのは、特に京阪神で公演日数の短縮が著しいと感じたからである。90年代は京阪神でも1週間単位の公演がめずらしくなかったが、最近は4日間程度で目立つ印象があり、千秋楽を月曜や火曜に設定するケースも限られている。

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「CoRich舞台芸術!」のクチコミはレビュアーごとの加重平均にすべき

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飲食店を探すとき、掲載店とクチコミの多さで「食べログ」を使うことが多い。そこで感じるのが評価の厳しさだ。5点満点だが、過去に利用して「これは4点台だろう」と思った店が3点台前半ということがよくある。それどころか、4点台はめったにお目にかからない。それもそのはずで、「点数について」を見ると4.0以上の店は全体の0.5%未満なのだ。3.0が「一般的な満足度のお店」、3.5になると「満足度の高いお店」「ほとんど失敗はしないでしょう」 になる。「食べログ」がこれだけ言い切れる背景には、意図的な点数操作を徹底的に排除したレビュアーごとの加重平均ロジックがある。

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「小室明子の札幌演劇かいわい」が北海道新聞に連載

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北海道を代表する制作者である小室明子氏(NPO法人コンカリーニョ演劇プログラムディレクター)が、北海道新聞に新連載「小室明子の札幌演劇かいわい」を11月21日から開始した。毎月第3月曜日夕刊に掲載されるらしい。

初回の内容は、もちろん毎年11月に開催される「札幌劇場祭 Theater Go Round 2011」。6年目の今年は例年になく盛り上がっているそうだが、今回は東日本大震災が間違いなく作品に影響を与えているとして、こう記している。

表現をする人の多くが、演劇とはなにか、自分の表現とは何かにいやが応でも向き合ったはず。直接的でなくとも、震災を連想させる場面に出合うことも多く、そのたびに「忘れてはいけないのだ」という思いを強くする。報道で状況を見るのとは違う、「私」の問題として日本が抱える問題と再び向き合うこととなる。きっとこれが演劇の力だ。

来月以降も演劇の魅力や舞台裏、最近の傾向などを紹介していくそうだ。北海道新聞が読める方は注目していただきたい。

全国に拠点劇場が乱立したら、劇場法(仮称)は破綻する

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「ネットTAM」の「アートマネジメント事始め」に連載していた「劇場法(仮称)入門」が完結した。「入門」なので客観性を心掛けてきたが、最後の「今後の展望」は持論を書かせていただいた。「無目的ホール」の稽古場施設への転用、プロパー職員の増員、貸館における民間劇場との役割分担で、こういう議論をしてほしいと思うことを具体的に挙げた。

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公演をしていない劇場は、単に〈ホールのある建物〉だと思う

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小劇場演劇を観続けて30年近くになる。この間、小劇場を巡る環境は大きく変化したが、一方で全く変わっていないと感じるものがある。それは東京以外の公演日数の短さだ。1週間単位の公演が東京で定着したのに対し、それ以外の地域は週末の数日間が相変わらず多数を占めている。

本来、公演日数は誰もが気に留めているはずだ。長い準備を重ねてきた作品が数日しか上演されないこと自体が文化的損失で、その作品を世の中に問う機会を逃している。短期間での仕込み・バラシの繰り返しは、劇場やスタッフの経済的損失につながり、業界自体が成長していかない。手軽に公演を打てるのは小劇場演劇の特徴でもあるが、それに安住して縮小再生産を続けているのが、現在の地域の実情だと思う。

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