助成金等の前払いを望む声を耳にします。
こういう要望を持っている人は、前払いに伴う義務に対する意識の高い方で、基本的に大丈夫だと思うのですが、一律に前払いが制度化されることには一抹の不安も感じます。
芸術団体にも会計や財務がしっかりした団体と、アバウトな団体があるでしょう。前者は前払いになったとしても適正な会計処理をするでしょうが、後者はちょっと危ない面があるかも知れません。
助成金等の前払いを望む声を耳にします。
こういう要望を持っている人は、前払いに伴う義務に対する意識の高い方で、基本的に大丈夫だと思うのですが、一律に前払いが制度化されることには一抹の不安も感じます。
芸術団体にも会計や財務がしっかりした団体と、アバウトな団体があるでしょう。前者は前払いになったとしても適正な会計処理をするでしょうが、後者はちょっと危ない面があるかも知れません。
鳥の演劇祭が終了し、実施報告書が公開されました。
http://www.birdtheatre.org/engekisai/bird_theatre_festival_tottori_vol1_report.pdf
この報告書はアウトプットを中心としたものですが、デザインにも配慮され興味深い資料となっています。
大分に小劇場をつくる会が発足し、そのブログが公開されました。
大分に小劇場をつくる会
http://s-hall.jugem.jp/
大分では、近年おおいた演劇の会ができ演劇祭も始まるなど、地域の演劇人が、演劇と社会の接点を模索していこうという意識がはっきりと高まっています。大分に小劇場をつくる会の発足は、その流れの中に位置づけることができるかも知れません。
今年の5月から、制作実務講座で隔月で広島に通っています。
前回は、制作実務講座の一環として行われたシンポジウムで8月23日に広島に行ったのですが、その日と前後して広島で演劇振興企画が立て続けに行われており、驚きを感じました。
9月13日、鳥の演劇祭にいってきました。
オープニングパーティには、演劇祭の関係者はもとより、地域からのボランティアの方や、鳥取市長、鳥取県知事まで出席されていましたが、決して堅苦しいものではなく地域あげての演劇祭という雰囲気を体現したようなパーティでした。
先日、佐賀で行われた九州演劇人サミットでは、各地域の表現者から、地域演劇の公演に適した100席から150席の劇場がない。という声を多く聞きました。
大都市をのぞいた地域では共通した問題だろうと推測されます。
また各地域の公共ホールが建設から一定の年数がたち建替を検討している時期に入ってきているようです。民間の劇場がある大都市と違い、民間の劇場がないという地域も少なくないでしょう。このタイミングを逃すとその地域に次に劇場等ができる機会は数十年間ないかもしれません。
この機会を逃す手はないと言えます。
公共ホールの建て替えについて所管する部署に、適切な方法で、ニーズを届ける必要があります。
北村想さんが、新国立劇場の芸術監督人事問題を契機として、日本劇作家協会を退会するというブログを書かれていた。
「一応、いっとくけど」
http://soh-hi.air-nifty.com/populism/2008/08/post_691b.html
fringeトピック「北村想氏が新国立劇場芸術監督人事に声明発表した日本劇作家協会退会を表明(2008/8/27)」
http://fringe.jp/topics/2008/08/271.html
客層の質、という点で考えてみたいと思います。
なにをもって良質の客層とするのかという問題がありますが、ここでは観劇に強い関心を持ち、数多くの観劇をして、表現者のモチベーションを高めるようなアンケートを書かれると仮に定義しておきます。
私は、この問題について量が質を決定すると考えている部分があり、この考えでいくと、優れた客層も劣悪な客層も、東京に多いということになります。と同時に平均値もかわらないということになります。
この点でいうと、地域による差はないということになります。
芸術文化環境の地域間格差について、今回は「観客層の質と量」ということで考えてみたいと思います。
首都圏と福岡圏で比較してみますと、これはとくに考察するまでもなく、質も量も圧倒的に首都圏が優れているということに反論はないでしょう。
これはなんといっても、まず第1に人口がものをいいます。
芸術文化環境の地域間格差をテーマにブログを書いておりますが、ようやく全体の半分の項目について書き終えたところです。
ここで、ちょっと、捕捉で、私の基本的な立場を整理しようと思っています。
私も、国内のハード面・助成金面で芸術文化環境がフラットになればいいと思っているわけではありません。それは国際競争というものがあるからです。
東京という地域には、世界水準の作品をつくり、その成果を世界に問う。という使命があると考えています。なので東京が他の国内の地域をある意味でリードし、世界の舞台芸術と勝負していくという構図は、これは絶対に必要だと考えています。
ですので、特定の地域にリソースを集中的に投下する必要性はあると思います。