この記事は2009年8月に掲載されたものです。
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芸術文化環境の格差を緩和するために、どうすればいいのか(1)

カテゴリー: さくてき博多一本締め | 投稿日: | 投稿者:

●「fringe blog」は複数の筆者による執筆です。本記事の筆者は 高崎大志 です。

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環境やシステムという点で言うと、もっとも効果的な方法は、地域主権型の道州制に移行することです。
現在の中央集権制度では、各地域の状況にあった施策を考えることはできません。これまで書いてきたように首都圏の芸術文化環境の蓄積をすすめるだけです。

道州制へ移行し、道州単位で地域の実情にあった文化政策を考えます。税金等を原資とする芸術文化への各種の助成は、道州単位で審査し道州の芸術団体へ助成します。
道州制に移行しないまでも、はやく道州で道州のことを考える体制に移行するべきです。

もちろん、優れた表現者やアートマネージャーは首都圏に多く、過渡期にあってはその力を借りなければなりません。首都圏に所在する優秀なアートマネージャーの需要が増えることにもつながるでしょうし、表現者についてもしかりです。

特に、国費による支援を受けた表現者や表現団体、アートマネージャーには、その成果を限られた地域にとどまらないで、還元する義務に近いようなものがあるだろうと思います。