全国公立文化施設協会発行の情報誌『芸術情報アートエクスプレス』24号(2007年2月9日発行)で、小劇場系ユニットが都内の小劇場(キャパ180名)を6日間契約して公演した場合の製作費シミュレーションを、演劇ジャーナリストの土井美和子氏が掲載しています。
火曜仕込み、水曜~日曜公演の計7ステ。俳優は10名で、そのうちギャラがあるのは3名。脚本・演出料、各スタッフのプラン料、制作人件費・制作助手費はそれなりに計上しています。これで支出合計351万円。
これに対し有料動員は前売3,500円×832名+当日4,000円×50名=882名で、広告が少しあって収入合計317万円。差引34万円の赤字という結果です。
実際には、主宰だろうが制作者だろうが劇団員は全員ノーギャラのところが多いと思いますし、チケット販売委託料も少なすぎると思いますが、予算組みの考え方を示す資料としてどうぞ。スタッフ関係は文芸費(プラン料)、舞台人件費(オペ料・助手料)、舞台費(制作費・機材費)に分かれていますので、足してみてください。