この記事は2007年8月に掲載されたものです。
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広島の演劇状況

カテゴリー: fringeのトピック以前 | 投稿日: | 投稿者:

●「fringe blog」は複数の筆者による執筆です。本記事の筆者は 荻野達也 です。

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山口で演劇活動を続け、出身地の広島に戻ってC.T.T.広島事務局を始めた岩崎きえ氏(劇団無色透明主宰)が、広島では「本公演を目的とし終演と同時に解散するユニット」が主流になっていると記しています。

言われて調べてみると、確かに広島はプロデュース公演、ユニット公演の比率が高いと感じます。広島市文化財団が南区民文化センターで2006年度から開催している「劇×魂B.E.a.T」事業もプロデュース主体で、隔月に公演を打っています。全国的にカンパニー離れが進んでいるとはいえ、他都市に比べて突出した状況だと思います。

集客力のある俳優がフリーに多いことが背景になっているのだと思いますが、東京・関西でも最近ではユニット公演の弊害が指摘されるようになり、カンパニー回帰が始まっています。広島の演劇人も「劇×魂B.E.a.T」が終わったときのことを考え、自力で同規模の公演を打てる体制を整えるべきでしょう。これは地域創造の助成事業ですので、長くて3年が区切りだろうと思います。

その意味では、愛宕山レシーブが「C.T.T. Selection in HIROSHIMA」で終わらずに、「INDEPENDENT:07」に参加するのはよい傾向です。広島の演劇人として新しい経験をするわけですから、組織としてそれを還元してほしいと思います。

岩崎氏のブログ「まど。」は長文の読ませるアーティクルが多いです。注目記事を4本ピックアップしておきます。

「C.T.T. Selection in HIROSHIMAの開催
若い役者の問題点
頭でっかちにならないためには
「打ち上げ」ることの意味


広島の演劇状況」への4件のフィードバック

  1. 岩﨑きえ

    荻野様
    ご意見をありがとうございます。恐縮です。
    ただ残念ながらわたし自身はは実は京都で演劇活動をしたことはまだ無いのです。(まだ。と申し上げるのは少しばかり気恥ずかしいですが)
    京都には企画制作の面などでキャリアの在る方々に助言を頂きに行ったり、個人的に縁在る方が多かったりで、ちょこちょこ出入りさせていただいてはいますけれど(笑)
    これから試みを続けていくことでゆくゆくは広島の劇団が定期的に京都で公演を打つ、といった活動が出来るようになればいいなと思います。それにはまだまだ広島演劇界はいろいろな意味で体力不足ですが。
    逆もまた然りで、広島という地が、京都の(に限らず全国の)小劇場の劇団が地方公演の場として、低リスクで活用できるマーケットのひとつになれはしないものだろうかと、思案する日々です。
    ご指摘の点も含め、課題が山積みであることは確かです。
    わたし自身もまだまだ微力で未熟である現状ではありますが、奮励していこうと思います。
    ありがとうございます。
    岩崎きえ

  2. まど。

    涸れているのは観客ではなく演者のほう

    先日、文化財団のS氏との雑談で話題になったことがあります。
    なぜ広島の演劇人の意識レベルやモチベーションがなかなか上がらないか、ということです。
    S氏曰く「仕事に直結しない要因は大きい」とのこと。これは非常に納得しました。
    たとえば仙台市とかでは(わた…

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