セゾン文化財団から2005年度事業報告書(アニュアルレポート)が発行されました。
公式サイトでもPDFで02年度からのものが読めますが、カンパニーに団体助成する芸術創造活動のページには、主宰者(アーティスティックディレクター)と共に制作者(プロデューサー)の名前が同じ大きさで書かれています。専任制作者でない場合も一部見受けられますが、まずは制作者の重要性を目に見える形で表現したものとして、私はこの報告書を見るたび身が引き締まります。
専任制作者がいる小劇場系カンパニーはまだ限られています。その理由は様々でしょうが、それが本来の姿ではないことを自覚し、一日も早く改善されることを願っています。印刷物にきちんと名前を載せられる制作者がいないのは、才能ある主宰者にとっても不幸なことのはずです。
ちなみに、プロデューサー(布施龍一氏)と芸術監督(北村明子氏)という組織になっているレニ・バッソの場合は、布施氏が主宰者でエグゼクティブディレクター、北村氏が芸術監督でアーティスティックディレクターという表記になっています。