fringeが猫ニャーのセゾン文化財団助成採択を伝えたのは、2001/3/30付の[トピック]でした。このとき私は絶対おかしいと思いながら、fringeを始めた直後だったこともあり、批判を掲載するのを躊躇しました。
民間の助成団体がどこを助成しようと自由ですし、その団体なりのポリシーがあって助成するのなら、外野が批判すべきことではないからです。まして、相手は舞台芸術を支援し続けてきたセゾン文化財団ですから。
けれど、弁当屋を事業領域にする団体に助成することは舞台芸術への助成とは異なるのではないか、セゾン文化財団が重視する事業の継続性はどこまで精査されているのか、ずっと疑問に感じてきました。今回の猫ニャー解散発表*1 を知り、あのときの違和感は間違っていなかったと思いました。
セゾン文化財団事務局の方々が、舞台芸術に理解があるのは存じているつもりです。けれど実際に助成決定するのは審査会で、その顔ぶれは公表されていません。私は、現場に精通されている事務局が決定権を持つべきだと思いますし、審査会委員を公表して、採択の責任を負わせるべきだと思います。
- サイト閉鎖のため、Internet Archive「Wayback Machine」(2003年12月31日保存)へリンク。 [↩]