平成19年度の芸術文化振興基金・舞台芸術振興事業助成から制作企画料が助成対象経費になるようです。詳細はまだ不明ですが、制作者の人件費がようやく認められることになりそうで、非常に大きなニュースです。
これまで他のスタッフワークや俳優には文芸費・出演料が認められていたのに、制作者に関するギャランティは会場整理員などへの謝金しか認められていませんでした。制作者蔑視も甚だしいと思います。いまさらながら文化庁の石頭に憤りを覚えます。
「ときどき、ドキドキ。ときどき、ふとどき。」では、「粘り強く必要性を訴えていけば、社会一般の常識がゆっくりと変わっていって少しずつ時代を動かしていく可能性がある」と書かれていますが、やはり私は遅すぎたと思います。
財団法人関西芸術文化協会の助成金不正受給だって、根本的な問題は助成制度が実情にそぐわないからであって、文化庁自身にも責任があると私は思います。もちろん不正はよくありませんが、制度そのものに矛盾があることを、制作企画料新設を考えた官僚が気づいていることに期待したいと思います。