前回ご紹介した季刊フリーCDマガジン『cinra-magazine』の8号(1月20日発行)が出ています。今回から仙台でも入手可能になりました(せんだいメディアテーク1F・NADiff bis)。
演劇コンテンツは五反田団・前田司郎氏インタビューに、有望若手劇団としてイキウメ、劇団鹿殺し、劇団上田の3カンパニーを紹介。2005年小劇場界回顧として、編集部・木元太郎氏が「連続公演と多人数」「箱の中と外」「演劇と映像」「想定外」のキーワードで振り返っています。レギュラー記事はチラシギャラリー「カッコイイ紙」、インタビュー「それ何の映画ですか?」。
Web上で同じ内容が見られますので、それをご覧になればわかると思いますが、演劇コンテンツ2回目ということで、気になったことを書きます。演劇専門誌ならこれでいいと思いますが、演劇を知らない人にも興味を持ってもらうことを目指しているなら、もっと違ったアプローチが必要なのでは。同じ『cinra-magazine』他ジャンルの様々な切り口を見ていると、演劇ももっと出来るはずと思います。
前田氏のインタビューも小劇場がわかっている人には興味深いけれど、知らない人が読んだら「演劇の9割は観るに耐えないのか、じゃやめとこう」で終わってしまいます。だったら、残り1割を見分ける方法を『cinra-magazine』が伝授するとか、なにか発展させていかないと。媒体の目的によって載せる記事、載せる内容は全く異なります。編集者としてそこを考えてほしいと思います。