この記事は2004年7月に掲載されたものです。
状況が変わったり、リンク先が変わっている可能性があります。



京都アーティストインレジデンス

カテゴリー: 紫川子連れ狼 | 投稿日: | 投稿者:

●「fringe blog」は複数の筆者による執筆です。本記事の筆者は たにせみき です。

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間もなく(7/20)募集締切と言うことで、京都アーティストインレジデンスの思い出話を。
思い出と言っても、私の場合、滞在制作をした訳ではなく、宿泊施設(通称AIR)に泊めさせて頂いたこと。

最初にAIRの話を聞いたのは、去年のGWにアートコンプレックスに電視游戲科学舘の公演を観に行って、小原さんと初めてお会いした時。
それから気になっていたものの、なかなか京都まで行けず。

で、先日6月19日に、京都芸術センターで上演された、東京国際芸術祭リージョナルシアターシリーズ5周年特別企画を観に行ったわけですが、その時、Network Unit Duoの川南さんの紹介で、AIRの管理もされている橋本制作事務所の橋本裕介さんにお世話になることに。
会ってビックリ、橋本さんは以前福岡でコンテンポラリーダンスの「砂連尾理+寺田みさこ」の制作者としてお会いしている方だったのです。(橋本さんは私を認識して下さってたのに、すみません・・・「あの橋本さん」と「この橋本さん」が繋がってませんでした)。
もともと「衛星」の制作さんだったということで、演劇制作者だと思ってはいたのですが、なんと京都芸術センターで立ち上げていた「演劇計画2004」のプロデューサーではありませんか。いや、不勉強で申し訳ない。

そんな橋本さんに付き添ってもらってAIR京都へ。
ちょっとだけ郊外の、落ち着いた町。私はJRで二条まで行き、そこからバスに10分くらい乗りました。
バス停で橋本さんと落ち合い、歩くこと3分。話には聞いていましたが立派なボロアパートの様相。
1階に共同の風呂(シャワー稼働中)、トイレと、共有スペースのキッチン+リビングルームがあり、ピアノやTVやソファーなどなどが置いてあります。
2・3階が小部屋になっていて、京都舞台芸術協会の事務局もここに。各部屋は6畳一間の和室で、クーラー無し。
でもですね、なんか良いんですよ。6畳空間は「俺の城」って感じ。
夜も窓あけて充分過ごせましたし、コンビニもすぐ近くにあります。

AIRでは自転車も貸し出しており(台数に限りアリ)、私と橋本さんもそれに乗って京都芸術センターまで。
京都の町をこいでおりましたら三条あたりで寺田みさこさんにバッタリ(向こうも自転車)。素敵。
芸術センターはご存知のように小学校を改装したものですが、小学校と言っても歴史あるもので、デザインもとてもモダン!
喫茶も入っており、随所で稽古、美術製作、そして公演が準備されています。

リージョナルの公演まで時間があったので、「演劇計画」の稽古場を覗かせて頂くことに。
その稽古場の演出家は三浦基さん。こまばアゴラ劇場で公演した折にお世話になって、その後フランスに行かれてましたので今回が久方ぶりの再会。
ご出演の青年団:安部聡子さんとも久しぶり。相変わらずの正確な再現性のある演技にほれぼれ。
それから京都ではおなじみの内田淳子さん。私は長崎の「雲母坂」以来。うーん美人。
(この作品「じゃぐちをひねればみずはでる」は9月にアゴラ劇場で上演)
稽古場には砂連尾さんも居て、ご挨拶。
時間も来たので公演の方へ。中庭でゆっくり待つお客さんたち。のどかな雰囲気がとても良い。
150キャパほどに作った会場は満席。芝居も面白かったです。

そんなこんなで、右を見ても左を見ても「アーティスト」が歩いている様子は刺激的。
ジャンルも「演劇」とのみくくらず、現代アートもDanceもゆるりとした輪郭で混じりあい、それでいてそれぞれのクオリティは高い。
まさに「アートの聖地」と呼びたくなる空間でした。

ちなみにAIRに帰れば隣の部屋には三浦氏が入ってました(笑)。
地元:北九州にもこういう場所を・・と決意を新たにした京都の旅、AIRの思い出でした。


京都アーティストインレジデンス」への1件のフィードバック

  1. Y.A.Diary

    AIR京都

    今、AIR京都には、青年団の三浦基さんとデス電所の方がとまっていらっしゃいます。昨日は五反田団の方もいらっしゃいました。そう、フリンジにこんなコラムがあったのでかなり嬉しくなってトラックバックしてみました。私はかのAIR京都で、管理人をしています。トリコ・A…

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