この記事は2003年12月に掲載されたものです。
状況が変わったり、リンク先が変わっている可能性があります。



ウェブログの可能性

カテゴリー: fringeのトピック以前 | 投稿日: | 投稿者:

●「fringe blog」は複数の筆者による執筆です。本記事の筆者は 荻野達也 です。

Pocket

流行のブログ、fringeでも始めることにしました。
ブログの持つ最大の可能性、それはトラックバック機能にあると思います。
一方的なリンクではなく、サイト同士がアメーバのように結合することによって、インターネット本来の魅力が発揮されると感じるからです。

Web上では「えんげきのぺーじ」の是非が問われていますが、問題は「えんげきのぺーじ」自体にあるのではなく、有力なライバルサイトが存在しないことに起因しています。私自身、fringe以外に観客系サイトを立ち上げたいと考えた時期もありました。

けれど、いくら仕組みに凝ったところで、それが本当に「えんげきのぺーじ」の対抗になり得るのかというと、疑問に思えてきました。作品の魅力を伝え、観劇のヒントを与えてくれるのは、結局のところ自分が信頼出来る観客の劇評だけではないかと思うのです。私は「一行レビュー」でいくら無星が並んでいても、信頼出来る一人の観客が個人サイトで絶賛していれば、そちらのほうを重視します。

全国の信頼出来る観客の個人サイトは、fringeでも重要な情報源として定点観測を続けています。観客としてキャリアを持つ彼ら彼女らのコメントに気づかされることも多く、発想の一助になっています。ウェブログがさらに普及し、こうした個人サイト群がトラックバックで結ばれることがあれば、それこそが「えんげきのぺーじ」以上の存在になるのではないか、インターネットの未来ではないかと感じるのです。

いますぐに変わるものではないでしょう。けれどfringeがブログを始め、様々なサイトとつながっていくことで、演劇や劇評の存在を変えるきっかけにしたいと思います。

さあ、実験のスタートです。