この記事は2004年4月に掲載されたものです。
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『ぴあmap』にがっかり

カテゴリー: fringeのトピック以前 | 投稿日: | 投稿者:

●「fringe blog」は複数の筆者による執筆です。本記事の筆者は 荻野達也 です。

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『ぴあmapホール・劇場・スタジアム 全国版』の’04-’05が出ましたが、昨年提言したことがなにも反映されておらず、がっかりしました。昨年は記事を読まれた、ぴあ演劇部門の責任者の方から「しっかり受け止めました」という電話をいただいたので、新版には期待していたのですが……。

関西の小劇場は、昨年同様巻末リストだけの扱い。大阪のHEP HALLぐらいは図面にしないと、小劇場を多数掲載している東京とのバランスが取れないと思うのですが、改善がありません。近鉄劇場・近鉄小劇場がなくなったので、紙幅はあるはずですが……。

福岡は依然西鉄ホールが未掲載。巻末リストにさえありません。北九州芸術劇場は巻末リストのみ。名古屋は巻末リストに文化小劇場が並んでいますが、なぜか演劇向きの千種文化小劇場が未掲載。本来なら円形劇場(八角形)の千種こそ図面を載せるべきでしょう。反対に、これまで載せていたからなのか、映画館になった名演小劇場(名演会館)は図面掲載を続けています。劇場ガイドなら名演小劇場の掲載をやめ、そのスペースに千種を持ってくるべきでしょう。

こんなことは、地域の事情に少しでも通じていれば誰でも判断出来ることです。ぴあ本誌の演劇担当者が数時間あれば可能なディレクションを、なぜ惜しんで外部のプロダクションに丸投げするのでしょう。組織の弊害と言ってしまえばそれまでですが、情報誌の版元として恥ずかしい行為だと私は思います。

未掲載や巻末リストの扱いになっている劇場にも言いたいのですが、地域を代表する劇場という自負があるなら、ぴあに掲載を要求したらどうですか。「どうせ東京でつくる本だから……」とあきらめていませんか。言うべきことはきちんと言ってほしいと思います。


『ぴあmap』にがっかり」への3件のフィードバック

  1. かのこ

    伝統芸能ものを追いかける身としても
    非常に不満足な出来です
    なぜ「横浜にぎわい座」があって、
    というか、なぜ「鎌倉能舞台」があって
    「横浜能楽堂」がないのか、長年の疑問です

    使用される頻度(少なくとも「ぴあ」で扱う
    チケットにおける頻度くらいは計れるはず)と
    比例しないのは何故なのか、全くナゾです

  2. 鳥袴たつみ

    「なかの芸能小劇場」(東京・中野区、演芸・伝統芸能関連の催し物が多い)も掲載されていないのではないでしょうか。落語を聞く上では欠かせない場所のひとつで、公立の建物なので不掲載がずっと解せないままです。

  3. 関西演劇関係者

    特に関西のぴあはレベルが落ちました。
    ライターのレベルが…
    前までは掲載文章とかも、打ち合わせ時間が1時間ほどあり、ライターが書く文章にもプロの仕事を感じましたが…
    今は必ず構成文章のチェックをしないとグズグズの文章です。
    もう一流雑誌とは決して言えない状況です。
    書き出したらキリはありませんが、まだ現役なもので…

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