カテゴリー別アーカイブ: 演劇の創客について考える

演劇の創客について考える/(25)文庫本の「フルカバー帯」のように、演劇チラシも全くテイストの異なる別バージョンをつくってみては

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出版社のフェアやキャンペーンで、文庫本のカバーの上にもう1枚別のカバーを重ねて、平台に並べる手法が近年目立つと思います。業界用語で「フルカバー帯」と呼び、帯なので本来のカバーより少し短くつくるルールだそうです。

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演劇の創客について考える/(24)志ある民間劇場は平日レイトショーの実証実験をセゾン文化財団に助成申請したらどうだろう

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劇場に足を運びやすくする方法の一つに、開演時間の多様化があると思います。様々なワークスタイル、家庭の事情などに合わせ、平日にレイトショーやマチネを設けるのです。最近は平日マチネが定着したと感じますが、逆に平日ソワレを極端に間引いたタイムテーブルが新劇系を中心に散見され、残念に感じています。現在の客層に合わせてマチネしか設けないのでは、ジリ貧になるだけではないでしょうか。創客とは真逆で、新劇系の制作者には再考していただきたいと思います。

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演劇の創客について考える/(23)公共ホールのロビー・ホワイエ利用実態調査を読んで

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本連載の「(17)閉ざされている劇場は、仮囲いで内部が全く見えない建築現場と同じだと思う」では、公演時以外は閉ざされていることが多い劇場ロビーを、少しでも開放出来ないか考えました。物理的な問題から、ロビースペースの常時開放は難しく、その代わりに劇場内部を通行人に見せる方法を提言しましたが、全国公文協(公益社団法人全国公立文化施設協会)が、2017年8月に実施した「ロビー・ホワイエ等の各種利用に関する調査」の結果を今年3月発表しました。

全国劇場・音楽堂等総合情報サイト/調査研究「平成29年度『ロビー・ホワイエ等の各種利用に関する調査』報告」

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演劇の創客について考える/(22)音楽以外の話題からアプローチし、クラシックを身近に引き寄せる音楽之友社Webマガジン「ONTOMO」。これの演劇版が出来ないだろうか

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音楽之友社のWebサイト「オントモ・ヴィレッジ」が今年4月に全面リニューアルし、Webマガジン「ONTOMO」になりました。

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演劇の創客について考える/(21)ふるさと納税ブームを舞台芸術への寄付文化定着につなげられないか――返礼品として公演へ招待することはダメなのか

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いま、世の中ではふるさと納税が大変なブームです。これまで確定申告に興味のなかったサラリーマンでも、ふるさと納税は普通に利用しています。自分が好きな自治体に送った金額とほぼ同額が所得税・住民税から戻り、様々な返礼品がもらえるわけですから、これを利用しない手はないと思われているのでしょう。都市部の住民税が流出する現象も顕著になり、逆にネガティブキャンペーンを始める自治体もあるほどです。

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演劇の創客について考える/(20)チラシ・サイトの約半分を劇場体験の呼び掛けに割いたChant Theatre

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3月に座・高円寺2(東京・高円寺)で上演されたChant Theatre『アワーグラスと桜の木』のチラシ・チラシが創客に主眼を置いたものだったので、ご紹介したいと思います。

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演劇の創客について考える/(19)共通点があるなら映画パンフレットに演劇の広告を掲載し、映画館から劇場へ送客しよう

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『スリー・ビルボード』チラシ

公開中の映画『スリー・ビルボード』は、英国の劇作家マーティン・マクドナーによる製作・脚本・監督作品で、3月4日(現地時間)に発表されるアカデミー賞最有力候補となっています。ハリウッドでも低予算のインディペンデント作品を手掛ける「FOXサーチライト・ピクチャーズ」が提供し、一筋縄ではいかない人間の感情の起伏が見事に表現されています。

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演劇の創客について考える/(18)票券管理システムで取扱者別URLを発行出来るのなら、観客にも開放してアフィリエイトすればいい

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新しいジャンルの表現に触れてみたいと思ったとき、私が最も参考にするのは信頼出来る友人知人の推薦です。自分の感性に近いと思える人はわかっていますので、その人が強く薦めるものなら、自分が普段接していないジャンルでも、足を運んでみようという気になります。Twitterも同じ使い方をしており、アンテナ代わりにさせていただいている方が何人かいて、その方が薦めることで観たものがたくさんあります。著名人による推薦は気になる場合もありますが、その著名人の仕事に惚れ込んでいない限り、それほど影響は受けません。やはり相手の人となりを知り、感性を理解していることが重要だと思います。

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演劇の創客について考える/(17)閉ざされている劇場は、仮囲いで内部が全く見えない建築現場と同じだと思う

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本連載の「(4)創客に必要なのは劇団や演劇人のガイドブックではなく劇場のガイドブック」では、映画作品ではなく映画館自体のガイドブックとして、『東京映画館 映画とコーヒーのある1日』(キネマ旬報社、2015年)を紹介しました。その美術館版と言えるのが『仕事帰りの寄り道美術館』(自由国民社、2014年)です。

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演劇の創客について考える/(16)2015年の演劇公演回数は横ばいながら市場規模は大きな伸び

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小劇場の集客状況まで推計した日本で唯一の資料で、ぴあ総研が調査・編集を担当したライブ・エンタテインメント調査委員会編『2016 ライブ・エンタテインメント白書』が、昨秋発行されました。業界団体限りの資料として非公開になった時期もありましたが、2015年から公開が復活したものです。

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