fringeで「絶対に禁句」としている、当日券のお客様に「劇団員に誰かお知り合いはいませんか」と尋ねる行為は、最近はかなり減ってきたと感じていたのですが、ウェブログ「#10の観劇インプレッション」にショックなことが書かれています。
作成者別アーカイブ: 荻野達也
演劇研修所は元幼稚園
芸団協サイトにも出ました。
新国立劇場演劇研修所は、芸能花伝舎の幼稚園棟を使うそうです。
応募締切は2/14(月)消印有効。
せんだい演劇工房10-BOXの魅力
制作ワークショップで仙台市・せんだい演劇工房10-BOXを訪れました。
全国の稽古場施設を視察し、その「いいとこどり」で練り上げたというだけあって、理想的なハード・ソフトで運営されていると感じます。京都芸術センターのように全室無償というわけではありませんが、資料室やタタキ場の利用は無料で、戯曲や演劇雑誌が並ぶ資料室でも稽古が行なわれていました。資料室では稽古禁止という施設もあると思いますが、空いているならOKという柔軟な運営です。タタキ場は大道具製作会社のような充実ぶりで、11tトラックが着けられる設計。床はコンクリートのベタ基礎とコンパネで釘打ち可能。電源は天井からのぶら下がりにしているため、水を流すことも出来ます。数百円出せばパネルソーやジグソー、溶接機が使い放題で、完成したパネルは公演まで保管可能。ここには書けませんが、いろいろ奥の手があるようで、長期保管も相談出来るようです。材料もその場で売ってくれます。夢のようなタタキ場ではありませんか。
1回目というだけで受ける価値がある
新国立劇場演劇研修所の1期生募集について、ウェブログ上でも様々な意見が飛び交っています。
京都での議論や応募期間についてのご意見も拝見しましたが、私は興味があるなら絶対応募したほうがいいと思います。なぜなら、どんな制度でも創設直後は混乱していてチャンスが大きいから。これって大事なことだと思います。
風琴工房のチラシ
いま東京で配られているチラシ束の中で、私がいちばん惹かれるのは風琴工房『機械と音楽』(3/9~3/16、ザ・スズナリ)です。掲載されている地図がおかしいなど、指摘すべき点はいくつかありますが、作品の世界観が全体から醸し出され、上演への思いが非常に伝わってきます。マイナス面を差し引いても、トータルな評価で「ぜひ観たい」と思わせる仕上がりだと感じます。
「東京と地方」という構図
鳥取の演劇企画夢ORES代表・森本孝文氏の「大将の一言日記」、1月28日の文章はいままででいちばんいいんじゃないでしょうか。
相当の決意を持って書かれていると察します。
外圧でこの文章が削られないことを願っています。
R-15指定、藤田一樹君どうする
北九州・うずめ劇場の次回全国ツアーは『ねずみ狩り』(作/ペーター・トゥリーニ)。スキャンダラスな戯曲の本邦初上演ということで、「上演の都合上、中高生以下のかたのご入場はご遠慮ください」のR-15指定です。「tanise-etc」によると、一時はR-18指定だったとか。
東京公演(4/15~4/17、両国・シアターΧ)もありますが、驚異の中学生シアターゴーアー、藤田一樹君はどうするんでしょう。彼はかなりハードな作品も観ているはずですが……。
「注目のウェブログから」、登録サイトが250を超えました。
小鳥クロックワーク『わが町』
東大・駒場小空間での小鳥クロックワーク最期公演(=最終公演)『わが町』(作/ソーントン・ワイルダー、演出/西悟志)に足を運びました。これをもって集団をリセットするそうで、名前も「TEXT EXCEPT PHOENIX+steps」(略称「TEP+steps」)に変わります。西氏の演出作品を観るのは、04年の劇団山の手事情社EXTRA企画『作、アレクサンドル・プーシキン』に続いて2本目。スタイリッシュだった山の手公演同様、台詞の大胆な抑揚と繰り返し、カットバックが目立ちます。印象的だった名曲多用もそのまま。
もったいない
ネットワークユニットDuoのアーツマネジメントシリーズ「10年後、あなたは演劇、続けていますか?」第1回は、まだ空席があるようです。関西在住の方がこのチャンスを逃すのは、たいへんもったいないと思います。なぜなら、渡辺順子氏ほどこのテーマにふさわしい人はちょっといないだろうと思いますので。