この記事は2010年3月に掲載されたものです。
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地域のアートマネージャーの雇用環境2

カテゴリー: さくてき博多一本締め | 投稿日: | 投稿者:

●「fringe blog」は複数の筆者による執筆です。本記事の筆者は 高崎大志 です。

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(続き)
また、その方にとってもその地域で培った人脈が、次の職場では十分に活用できないということになります。他の分野もそんなに変わらないと思いますが、演劇でいうとその地域の表現者との人脈や信頼関係は、仕事をする上でもっとも重要な財産です。

通常の行政の仕事は、多年における人脈や信頼関係の積み重ねがなくてもそこそこやれるのでしょうが(でなければ定期異動はありえない)この分野はそうではありません。

プロパー職員を持つことができれば、この問題は解決するのでしょうが、人件費の問題もあり、このご時世に、あらたにプロパー職員のポストを増やすというのは現実的には難しいでしょう。

これは、福岡市の文化芸術振興ビジョンのパブリックコメントでもコメントしたことなのですが、福岡都市圏の自治体が連携して、アートマネージャーのポストをある程度確保できないかと思います。

たとえば福岡市だけで言えば、福岡市文化芸術振興財団が嘱託のアートマネージャーのポストを数名分もっています。他にも近隣の市(大野城市、春日市、久留米市、筑後市)が嘱託のアートマネージャーのポストをもっていれば、この部分で連携して、近隣市のポストへの異動を優遇するようなシステムができないかと思います。

県域レベルの地域内で人材が循環する形が成立すれば、アートマネージャーへの投資のリターンもその地域に落ちますし、アートマネージャーが培ってきた人脈等の活用も可能です。
さらに近隣市が連携した新たな企画の可能性も生まれてきますし、同じ費用でより効用の高い芸術サービスを地域住民に提供できるようになります。
(続く)