この記事は2007年12月に掲載されたものです。
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遊◎機械/全自動シアター

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●「fringe blog」は複数の筆者による執筆です。本記事の筆者は 荻野達也 です。

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遊◎機械/全自動シアターのファンならマストバイの新刊、『高泉淳子仕事録』が河出書房新社から出ました。

高泉氏の回想による遊◎機械の創作過程で、関係者や著名人も多数寄稿。当時のパンフレットやライナーノーツからの再録もあります。ムックではない四六判変形サイズですが、カラー16ページでチラシ、創作メモ、舞台写真などを紹介しているほか、本文中にも写真があります。巻末には篠井英介氏との43ページに及ぶ対談、ラジオドラマ脚本「ひとりもの同士」、戯曲『食卓の木の下で』、上演記録を収録。少々高めですが、それだけボリュームのある一冊です。演劇ライターの大堀久美子氏が取材・編集協力しています。

どんなにクオリティが高くても、マスコミへの露出が少ない小劇場系カンパニーの仕事が本にまとまる機会は限られています。『高泉淳子仕事録』というタイトルながら、実質は遊◎機械の本を出してくれた編集者に心より感謝します。

私は、これまでの小劇場系カンパニーでどこがいちばん好きかと問われたら、遊◎機械/全自動シアターと答えるでしょう。遊◎機械がなければ、こうして小劇場の世界に浸ることはなかったかも知れません。

高泉淳子仕事録
高泉淳子仕事録
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高泉 淳子
河出書房新社
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