「演劇制作SNS」は演劇経営MLからの移行が順調に進み、本日からメンバーによる招待制を開始しました。すでにメンバーであることを表明している方が、個人ブログ等でお誘いしていますので、ご面識のある方はそちらもご利用ください。
周囲の理解が少ない制作者にとって、インターネットは大きな武器になるはずですが、これまでのネットの活用というのは、主に宣伝目的になってしまうか、観客の存在を意識して突っ込んだ議論が出来ない状況でした。演劇系サイトというのは、観客向けと創り手向けのコンテンツが混在しているところが多いと思いますが、それは身内客が多い若手小劇場系の過渡的な状態であって、本来は一線を画すべきだと私は思っています。観客の目線があるところで、マーケティングの話なんか出来ないじゃないですか。
fringeはそうした制作者向け専門サイトとして誕生しましたが、ネットが普及して突っ込んだ議論をするにはやはり弊害があります。基本的な情報共有、演劇界全体への問題提起には有効ですが、具体的に数字を出した話や人間関係の話は困難です。演劇経営MLはそこを狙ったものでしたが、MLという形式の限界やレベルの異なる参加者がいかにコミュニケーションを取るべきかを熟考し、「演劇制作SNS」への移行を決断しました。
「演劇制作SNS」では制作者の本音やリアルな事件が語られると思います。私もfringeで書けないことを、すべて書こうと思っています。お楽しみに。
あの「野平日報」も、野平氏がシアター1010に就職してからというもの、相当気を遣って書かれているのがひしひしと伝わります。周囲で読まれているのでしょう。前職の外食フランチャイザー時代は、失職覚悟のスリリングな書き込みで読者を驚嘆させていたのに、演劇が本職になると逆に書けなくなるところに、人生のアイロニーを感じます。「演劇制作SNS」の中に秘密のコミュをつくって、思う存分書いてくださることを期待しています。お父上にはコピペして携帯メールに送ってください。