以前から感じていたことですが、演劇関係者のアーツマネジメント系セミナーへの参加率は、他ジャンルに比べて低くないでしょうか。
関西で端的な例が続いたので挙げますが、京都芸術センター「京都ダンスプロダクション」制作セミナーを受講したAflo13の斎藤努氏は、「関西の舞台制作の方がまったくいない事にびっくり!」と驚かれていましたし、大阪市立大学大学院創造都市研究科都市政策専攻都市共生社会研究分野シンポジウム「指定管理者制度とNPO」では、福岡で劇場と稽古場施設の指定管理者になっているNPO法人FPAPが無料で内実を公開するというのに、斎藤氏や劇団衛星の植村純子氏など数人しか参加しなかったようです。
両企画とも開始時間が平日18:30と早いことや、公演や稽古などと重なる事情はあったと思いますが、もう少し関西小劇場界から参加があってもいいのではないでしょうか。シンポジウムについて斎藤氏と植村氏はこう書かれています。
大阪、京都の舞台NPOの方は聞きに来てたんでしょうか?
ほとんど顔を知ってる人なんで、いたらわかるはずなのに。
誰も来てないのなら、本当に関西は終わっているなぁと思います。
こういう事にもっと高いアンテナをはって欲しい。
で、より良くする環境作りを考えるべきですよね。
将来的に京都舞台芸術協会は京都芸術センター、大阪現代舞台芸術協会(DIVE)は芸術創造館や精華小劇場などの指定管理者を視野に入れていないのでしょうか。それとも、そんなことは別世界の話だと思っているのでしょうか。
これは関西に限ったことではなく、東京でもコンテンポラリーダンスや現代美術に比べると、制作者の消極性が気になる部分があります。もちろん座学には限界があるし、講師の話が有益だとも限らないでしょう。けれどこうした場は自分の考えを再確認する機会になりますし、会場で同じ志の人を見つけることも出来るのではないでしょうか。
BLOGに取り上げていただきありがとうございます。
確かに有益ではないセミナーも多々ありますが、
参加しないよりは勉強になります。
もっと積極的に制作を仕事にしていく意思を持って欲しいですね。
あと、京都ダンスプロダクションの制作セミナーはその後の回で何人か京都の制作さんを見ました。
通しでの受講は少なかったですが、演劇関係者も何名か受講していたことを追加しておきます。
ただ、総数を考えると少ないなぁとは感じました。
今回に関して言えば、私も、講師が彼でなければ行ってなかったかもしれないので、えらそうなことは言えないのですが・・。
ごくたまに東京でのセミナー等にも参加したことがありますが、そこでも思ったより参加者が少ないことに驚いたことがあります。
そういった勉強できる場が多く存在する(少なくとも京都よりは)という点においては、東京をうらやましく思うのですが、それなのに・・という気持ちは正直あります。