この記事は2007年1月に掲載されたものです。
状況が変わったり、リンク先が変わっている可能性があります。



2006年マイ・フェイバリット・ブログ

カテゴリー: fringeのトピック以前 | 投稿日: | 投稿者:

●「fringe blog」は複数の筆者による執筆です。本記事の筆者は 荻野達也 です。

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昨年に続き、今年もMFB(マイ・フェイバリット・ブログ)を発表することにします。

シリアス部門は特定のアーティクルではなく、「京都市東山青少年活動センターBLOG」全体に捧げたいと思います。京都市の外郭団体・財団法人京都市ユースサービス協会が運営する7か所の青少年活動センターはそれぞれ独自にサイトを開いていますが、中でも創造表現をメインにした東山青少年活動センターは注目の独自コンテンツが多く、この規模の公共施設としては出色の出来だと思います。そして、それをさらに際立たせているのが公式ブログの存在。この更新頻度とボリュームを見てください。

実は昨年の段階でMFBにしようかと迷いましたが、この更新がいつまで続くのか見守っていました。その結果、06年も月20本前後のペースを守りながら継続され、単なる事業案内を超越したエピソードや職員の方の思いも綴られ、書くべきことはいくらでもあることを改めて実感させられました。規模から考えて専門の広報担当者などいないはずの施設が、これだけの情報を発信し続けていることに感動しますし、逆に広報担当者がいるはずの自治体や公共ホールのサイトの更新が遅れているのを見るにつけ、私は「東山青少年活動センターの爪の垢を煎じて飲ませたい」といつも思っています。

公演直前で忙しいときほど更新すべきというのは「野平日報」の格言ですが、サイトや稽古場日記の更新が滞りがちの制作者は、「京都市東山青少年活動センターBLOG」を通読してみてください。活動していれば、書くことは本当にいくらでもあるはずです。職員の方はブログ1年目にこう語っています。

私たちの仕事のことをもっと知ってほしい、理解して応援してほしい、ということのために始めたブログですが、ブログの記事は、同時に仕事の記録でもあり、毎日貯まっていく記録を読み返す行為は、自分たちの過去を見つめ、仕事を振り返ることでもあります。

コメディ部門は06年も「野平日報」の独走かと思いましたが、数々の爆弾発言は退職を決めていたからこそ出来たのかも知れません。このアーティクルなど、「いつ会社に見つかっても構わない」という覚悟すら感じられます。たしか、最初にアップされたときは伏字にさえなってなかったと思います。これも笑わせていただきました。

「野平日報」と同じ路線で楽しませてくれたのが「北区田端『駅前劇場』」。ご本人は田端をとてもマイナーな街に書かれていますが、私が最初に東京公演をしたのが当時田端にあったdie pratzeで、非常に親しみを感じます。AIGエジソン生命「駅ポスターボード広告キャンペーン」のことを書いたこの回など、楽しませていただきました。

そんな強敵がひしめく中、敢えて一つ選ぶとすれば、「no size」「ソウル生活、始まる」にしたいと思います。平成18年度文化庁新進芸術家海外留学制度研修員としてソウルに行かれている田辺剛氏が初日の出来事を綴った長文ですが、最初の不安感がひしひしと伝わってくると同時に、その不安をユーモアでなんとか乗り切ろうという思いも入り混じり、このタイミングでしか書けない内容になっています。思わず「田辺さん、がんばって」と言いたくなりました。今年はこれをコメディ部門に選びます。

「銀の脳」は差し上げられませんが、これからも楽しみに読ませていただきます。


2006年マイ・フェイバリット・ブログ」への2件のフィードバック

  1. 京都市東山青少年活動センターBLOG

    2006年マイ・フェイバリット・ブログに選んでいただきました

    小劇場演劇の制作者を支援するサイト「fringe」 (演劇制作者の方は必見です)が運営するブログが選ぶ 2006年MFB(マイ・フェイバリット・ブログ)のシリアス部門に センターのブログが選ばれました。 本来はブログに書かれた記事に対して贈られる賞のようですが、 今年の…

  2. no size

    山を下りて納豆を食べるまで

    少し寒さが和らいだ日曜日に、近くの山を登ってみた。頂上に着く頃にきれいな夕焼けが見れたらと時間を合わせて行く。

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