2005年のMFB(マイ・フェイバリット・ブログ)発表です。
まず、シリアス部門は「演劇活動日記・さぬき発」の「お間違えなく」にしたいと思います。市民劇の本番1週間後に書かれたもので、構成・演出を担当した山の手事情社・安田雅弘氏の文章に応える形の内容になっていますが、本番を終えたことで満足してしまいがちな市民劇に対し、はっきりと最終目標は別にあると内部の人間が言い切っているところが素晴らしい。市民劇自体を最終目標と勘違いしがちな全国の市民劇関係者に読ませたい文章です。
安田氏は「是非劇団を作るか、どこかの劇団に所属してほしい」と書いていますが、これも同感。私も最初からフリーではダメだと思う。最近も「ほぼ観劇日記」が、
若い役者は、プロデュースシステムの安易な部分に依存していると、継続的で一貫性のある役者としてのトレーニングを全く行わず、数的な舞台経験だけが増えていくということになりかねず、つまらない作品を上演してしまう元凶の一つになっているのではないでしょうか。
と、「劇団システムの有効性」を改めて指摘したり、「blog遊劇体」が客演の条件として「フリーの役者さんは基本的にノーサンキュー」と書いています。小劇場でもプロデュース公演全盛ですが、制作者はフリーランスの功罪について見識を持つべきだと思います。
次にコメディ部門。今回は「野平日報」しかあり得ませんが、どれを選ぶか迷いました。敢えて一つ挙げるとすれば、「デジタル対アナログ」でしょうか。「会社内(総務人事本部内)で死んでも演劇制作などとカミングアウト出来ない」と書いてあるにもかかわらず、この内容はカミングアウトに等しいわけで、堂々と告知している『エビ大王』との対比がまた泣かせます。
「銀の脳」は差し上げられませんが、これからも楽しみに読ませていただきます。
2005年マイ・フェイバリット・ブログ
演劇制作支援サイト「fringe」の管理人・荻野氏が選ぶ「2005年マイ・フェイバリット・ブログ」のシリアス部門に、当ブログ11月7日付の日記「「お間違えなく」が選ばれました。 ありがとうございます。光栄です。かつ、恐縮です。日々の活動を淡々と書き留めるのがやっと…
「演劇活動記録・さぬき発」の植田です。
この度はありがとうございます。恐縮です。
励みとさせていただきます。
ご指摘のとおり、私たちは市民劇の活動それ自体を目標とはしていません。
市民劇を通して演劇愛好者の裾野を広げることで、香川の演劇活性化を目指しています。
今後ともご支援よろしくお願いします。