ビーエスティーと呼び慣わしていますが、もう数回目になるバックステージツアー。
北九州芸術劇場がその劇場機構や「舞台と作るという作業」についてを一般の方に体験してもらう、その06年1月の回に行ってきました(初参加)。
北九州芸術劇場(以下北九芸劇)ではこのBSTの中の「作品作り」部分台本・演出を地元の演劇人に持ち回り的に依頼しています。
出演者・ナビゲーターも地元の役者達。
「そういう催しがあっている」ということが、ぼちぼち定着して来たような雰囲気が高まるのは良いことですが、ルーティンに陥ってしまわないことにはデリケートになった方がいいよね、と思います。
そんな中、高い意識を持って参加している俳優も。
さてそのBST、今回は大ホールに絞ったコース。対象はおそらく「まったくの素人さん」。
お子様連れ多数+年配者+舞台に興味のありそうな若者少々といった参加者ぶり。
通常の入口から客席に入り、椅子の背についているパーソナル空調の解説など交えながら、じわじわと舞台へ誘われます。
ライトブリッジや電動バトンと手動バトンの違いや操作などの解説を受け、日頃立つことのない舞台から客席を見渡した後、大迫りにのって奈落へ!
これ、再び迫り上がる時がイイんですよね。
大スター気分を味わった後には3班に分かれて見学コースへ。班によって順番は変わりますが、私の入った班は袖の階段からシーリング→ピンルーム→音響室→調光室、という流れ。
実際にピンを操作させてもらったり、それぞれの劇場スタッフから分かり易い解説が得られました。
ここまでで1時間ちょっと。
次は「作品を作ってみるコース」です。
Qの書き込みのある台本が渡され、25名ほどが「音響/舞台/照明/役者のどれをやりたいか」希望を取られます。
回によってかなり偏りが出るらしいこの瞬間。
今回は照明が少なかったので、私は舞台希望でしたがそっちへ(結局ピンオペやりました)。
台本は10分程度の物ですが、今までの積み重ねと、スタッフとの打合せを密にしているのでしょう、あらゆるハデな効果を繰り出せる構成になってました。
リハ1回ですぐ本番。そして良かったのは本番終了後、今上演したもののVTRを舞台スクリーンに大写しして、参加者がお客として観られるサービス。
参加者の反応はとてもよく、スタッフの仕事というものに感心し、劇場で何かを生み出す楽しみを発見し、きっと帰ったらまわりに北九芸劇のことを語って聴かせるだろうテンションに満ちてました。
2時間少々、参加費500円。
募集チラシから始まって、当日のたくさんの北九芸劇スタッフの動きに到るまで、決してちいさな規模の企画ではありません。
でもこうやって「機会」というものを生む作業が、未来にどれだけの種をまくことになるのか、制作者なら言わずとも理解出来るところでしょう。
参加募集に関しては、何か別の街のイベントの一環として加えたり、職場・学校単位に切り込んだり、より「劇場に接点の無い人々」のところへ届けるのもいいなと感じました。
これからも北九州芸術劇場、街と人と共に育って行って欲しいと思います。
ご紹介いただき、ありがとうございます。
BSTのアンケートを見たところ、
「今回のBSTをどうやって知りましたか?」
という項目で、
「その他(学校のチラシ)」
と書いている小学生を多く見ました。
BSTの案内は学校でも配ってるのかもしれませんね。
こうしたアウトリーチ活動の「目論見」と「実際」のズレを、特に小学生に関しては、
まだうまく言葉にはできませんが感覚的に感じてしまって、
なんというか、「彼らのくすぐってほしいポイント」をうまくくすぐるのがコツなんだろうな、と思いました。
それと同時にこちら側の目論見も満足しなければならない。
そういうことに貢献できるような実力をつけることが個人的な課題ですね。
それはプロデュース側の仕事のようにも思いますが、
このBSTの構成は、各部門のスタッフ・演出共に積み重ねていけるものだとも思うので、頑張って下さい!
まずは「業務担当選択」のやりかたの部分に、一考の余地有りとも思いました。
アンケートに「お土産(写真)」のことを書きましたが、終わったあとで話題に出来る流れ、学校で奨励しているなら「報告」的にもう1場面「劇場のことに触れる機会」を作るような共同作業が出来るといいですね。
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fringeのblogに谷瀬さんがBSTのことを書いてくださったので
それを受けてもうちょっと書きます
BSTというのは
たぶんだけどアウトリーチという領域の事業になります
アウトリーチ(Outreach)というのは
行政が
まあもうちょっとわかりやすくいうと
北九州芸術劇…