多摩美の映像演劇学科の学生が、自主制作映画撮影中に水死しました。効果的な映像を撮りたいがために、郡上八幡で16ミリカメラを持ち、12メートル下の吉田川に飛び込んだそうです。現場は夏はダイブの名所になるところですが、一昨年に死亡事故があり、水温の自主規制があったそうです。知らなかったのでしょうか。
演劇も現場は危険と隣り合わせです。プロの舞台監督がいない現場、時間に追われてゲネプロなしで迎える本番……。新聞沙汰にならないだけで、ケガや公演中止の話はよく耳にします。それが元で解散したカンパニーも知っています。
表現者は自分の世界に没頭すると周囲が見えなくなることがあります。表現より大切なものがあることを、絶対に忘れないでください。