五反田団と言えば、わら半紙(ザラ紙)に手書きのヘタウマ風チラシが特徴ですが、現在上演中の『いやむしろわすれて草』は、手書きだけどフルカラー。用紙もツルツルのコート紙で、かなりイメージが変わりました。
9月には、主宰の前田司郎氏自宅工場(大崎・東邦製作所)を改造した「アトリエヘリコプター」がプレオープンしました。公式サイトによると、劇場兼カフェ兼ギャラリーだそうです。お金をかけずにいた五反田団ですが、ここに来て急に華やかさを増しているようです。
理由があってチラシを質素にしていたはずなのに、この路線変更は戸惑います。少なくとも、ヘタウマにコート紙は似合わないと思います。せっかく築き上げた好感度ですから、用紙の選択など、もう少し慎重になってほしいものです。
五反田団「いやむしろわすれて草」@こまばアゴラ劇場
「若草物語」から組み立てはじめたという今回の芝居。病弱な三女(端田新菜(にな、と読むそうな))の、自分のどうにもならなさと、自分のために誰かが何かを犠牲にすることへの抵抗とを中心に描かれる。四姉妹で交わす会話は面白い。が、全体としてはしっとり。物語とし…
五反田団「いやむしろわすれて草」
今年一番おもしろかった。戯曲、良い。演出、的確。出演者、素敵。スタッフワークまとまりがある。ただ、やや玄人好みかも。
@アゴラ劇場 \1,500-