この記事は2004年7月に掲載されたものです。
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「消えていく近代建築」

カテゴリー: しのぶの東京晴れ舞台 | 投稿日: | 投稿者:

●「fringe blog」は複数の筆者による執筆です。本記事の筆者は 高野しのぶ です。

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私の友人、大阪のArts & Craftsの岩田雅希(いわた・まさき)さんからメールが届きました。
産経新聞にも掲載されていた、旧三井銀行船場支店の解体についてです。

20040724.JPG
↑岩田さん撮影の写真です。

今日(2004/7/20)の産経新聞夕刊にも掲載されていましたが、
堺筋本町の少し南にある旧三井銀行船場支店が
今まさに解体されていることをご存知でしょうか?

現場にいた作業員の方によると、
内部の照明器具や建具、家具などの類も、全部壊して捨ててしまったとの事。
知らない内に、今からでは簡単に作れないような建築物がゴミになることは
大阪市民としても、建築に携わる者としても、大きな衝撃を覚えます。

大阪は古くから海外文化の輸入の起点だったために、
街を歩けば歴史をどこまででも遡れてしまう日本でも特殊なエリアです。
「近代建築」は中でも、大阪に大都市の威厳や華やかさを添えてきた存在。
それを無造作に失って後悔をする前に、今考えられることはないでしょうか。

先日、私が始めてメルマガ号外を発行したOrt-d.d『四谷怪談』の会場は、上野の表慶館(竣工1908年)でした。表慶館のシャンデリア、めちゃくちゃかっこ良かったです。
珍しいキノコ舞踊団の『FLOWER PICKING』が上演された中目黒のホテルCLASKAは、ホテルニューメグロ(開業34年)をリノベーションして作られています。
横浜のBanKARTでもク・ナウカ『アンティゴネ』(ワークインプログレス公開プログラム)が上演されましたよね。

写真に写っている旧三井銀行舟橋支店のシャンデリアも素敵ですね。
何か、これから出来ることはないかしら・・・。


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