「雑談会が終わりました」と雑談の報告をするというのもどうかと思いますが。
ここfringeのブログでも取り上げていただいたおかげで結構な人数が集まって盛り上がったのではないかと思います。東京からのゲストに加え京都やそして大阪からも来ていただいて、一番多いときで25名(数え忘れがなければ)になりました。イスがなくて床に座るほどです。劇作家や演出家が中心ではありましたが、俳優や制作の方も何人かいました。(以下も田辺個人のブログに掲載したものと同じです)
東京のゲストからは企画「TOKYO SCAPE」の企画書や、ワークショップの研究会での議論をまとめた冊子、そしてそれぞれの団体の作品を紹介する短いビデオも流されて、やはり作品を少しでも見るとぐっとその人自身との距離も短く感じます。あちこちでいろんな話題になっていたのですが、そのなかの一つに東京で行われていたワークショップを研究する会の話があって、これを興味深く聞きました。最近は演劇ワークショップの需要が増えつつあって、そのような仕事を僕らくらいの世代もさせていただくことがありますが、ナビゲートする側に確立したと言えるほどの方法があまりなく、どこかで受けてきたワークショップの受け売りだったり、はっきりとした根拠のない我流だったりすることさえあります。ワークショップを受講する世代、つまり対象が中学生であるのと大学生であるのとでは内容もまるで変わるのが自然ですが、それをどのように変えれば良いのかどのようなプログラムにすればいいのか、個人個人で考えているのが京都の現状です。これをグループで議論するような環境というのは豊かだなと率直に思いました。
「あまり(東京の人と)話すことができなかった」という友人もいましたが、初めて会っていきなり話すのはなかなか難しいわけです。名刺交換もたくさんしましたがそれだけでずっと名前を覚えていられるわけでもない。そもそも創作をしている者同士の出会いというのは、それぞれの作品を仲介にして、つまりその人の作品を知ることでその人自身も知る、そして知り合うということが主だと考えますが、そのプロセスだと輪の広がりがじわじわとしていて悪く言うならば遅い。大切なのは、あの日あの場所にわたしもいたのですよといつの日か再び会ったときに言うことができることだと思うのです。次に劇場であるいはどこかのまちかどで会ったときにちゃんと「再会」できるかどうか。一度よりも二度、二度よりも三度会う方が当然つながりとしては深くなるわけで、今回はその一度目だったということですが、言うならば「ご挨拶」ということですね。
今回は特に6名の劇作家(演出家)が一度に来るということで、インパクトがありました。だからこそ京都や大阪からも集まったと言えるのでしょう。ただ、このような機会はもっとあっていいのだなと思いました。実は、京都の演劇人同士だけでもこれだけ集まるのは久しぶりのことだったのです。
こういうのは続くときには続くものなのか、明日17日日曜日の夜と今月27日水曜日の夜にも似たような催しがあります。昨日来られなかった人もぜひまた出かけてみてはと思います。どちらについても詳しくはこちらです。
雑談会の風景がワンショットあります。こちらでどうぞ。
ちなみに予定では夜の0時くらいで終わる予定でしたが、結局朝の3時30分までやってしまいました。