fringeのトピック(2004/9/4)の「演劇月刊誌『レプリーク』が12月号で休刊決定」はショッキングなことでした(産経新聞の記事はこちら)。『レプリーク』は誰もが知っているスターが表紙になっていたり、美しいグラビア付きのインタビュー記事も多く、演劇専門誌でありながら他のジャンルの月刊誌に引けを取らないメジャー感がありました。
広告収入だけで成り立つインターネットのビジネスや、リクルートのHot PepperやR25などの無料雑誌が出てきている中、広告が少ない雑誌というのは確かに時代にフィットしているとは思えません。仕方がないことだと思う反面、じゃあ演劇って一般社会においてどういう存在なんだろうという根本的な疑問が、今更ながら湧いてきました。
音楽ライターでもある大学教員のtokunagaさんがパフォーミングアーツ入門の なぜ芝居を観る人は少ないのか で、
と指摘されています。私自身、どの芝居を観に行こうか決める時には、チラシのビジュアルと宣伝文句が決め手になるので心底同意です。演劇のチラシについての所感はネットワーク ユニット デュオのコラム「小劇場公演のチラシの謎」にも書かれています。チラシを作る側の人はfringeの特集「京 チラシアートワーク指南」が必読です。
また、
とも書かれていて、これはチェルフィッチュの岡田利規さんがご自身の日記ブログ(2004/9/2)に書かれていることとも重なりました。
fringeオフライン『疾走するプロデューサー・倉迫康史』に参加して(今後fringe上でコンテンツ化の計画があるようです)、Ort-d.dの倉迫さんのお話にはいちいち目からうろこでした。世界の中の演劇、芸術の一分野としての演劇という視点を持ちながら創作活動をされているのです。
(私事ですが、10月初旬に発売予定のパフォーミング・アーツ専門誌“Bacchus(バッカス)”(編集責任者:堤広志氏) に、はじめて劇評を書かせていただくことになりました。Ort-d.d『四谷怪談』@表慶館についてです。)
自分にとって演劇があまりに身近すぎて、気づかない内に頭が一般社会から乖離している気がしました。もう一度、演劇についてもっと外側から考える視点を持ちたいと思います。
R25とレプリーク
明日(9/23)が祝日のため、 普段、木曜日に出回るR25が水曜日の今日、 ラックに置かれていた。この雑誌は非常に面白い。 特に今週号は、最終ページの連載「結論はまた来週」が、目から鱗だった。 ところで、レプリークという雑誌を御存知だろうか? 演劇の専門雑誌なのだ…