この記事は2004年6月に掲載されたものです。
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指定管理者は本当に可能か

カテゴリー: fringeのトピック以前 | 投稿日: | 投稿者:

●「fringe blog」は複数の筆者による執筆です。本記事の筆者は 荻野達也 です。

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昨年、東海シアタープロジェクト「名古屋演劇プロデュース・ワークショップ」でお会いした名古屋市天白文化小劇場の島崎逸哉館長は、今春から緑文化小劇場を兼務されているんですね。

この辺の内部事情は「Notes~即興ナル日常」が書かれていますが、名古屋の公共ホールは指定管理者制度導入が近づいているようです(名古屋市の場合、公募されたらここに載るはずです)。

その一方で、お隣の三重県では指定管理者を公募していた三重県総合文化センターのその後が伝わってきません。巨額の委託費で三重県文化会館・三重県生涯学習センター・三重県男女共同参画センターなどを丸ごと任せるもので、本気で民間に参入の機会を与える気があるのか疑わしい内容です。もし本当に民間がかっさらっていったら、三重県文化振興事業団は存亡の危機を迎えるわけで、そうした問題も含めたビジョンがなにも見えないのです。

指定管理者制度はブームではあるけれど、本当に日本の行政が受け入れることが出来るのか、私は非常に疑問です。公務員(財団職員)の職を奪うという、彼らがいちばん恐れることをするわけですから。ドラスティックに財団を解体するわけにもいかないでしょうから、職員の再雇用の道筋をつけないと、既存施設への導入は難しいはずです。

「こんなものを食べた2」によると、「みえ県民文化祭」も数年後に財源が底をつくのがわかっているのに、誰も答えられないそうです。


指定管理者は本当に可能か」への1件のフィードバック

  1. Notes~即興ナル日常

    名古屋市営文化施設・指定管理者選定への条例改定案可決4

    こちらのページに掲載された、名古屋市公報(第616号)に、
    議決された関連の条例が掲載されました。PDFファイルで
    読むことが出来ます。5メガバイトとかありますが。

    その中で、一部伝わって来ていた、指定管理者を公募する、
    しないの区別が文化小劇場に付け.

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