芸術文化環境の地域間格差について、今回は「観客層の質と量」ということで考えてみたいと思います。
首都圏と福岡圏で比較してみますと、これはとくに考察するまでもなく、質も量も圧倒的に首都圏が優れているということに反論はないでしょう。
これはなんといっても、まず第1に人口がものをいいます。
芸術文化環境の地域間格差について、今回は「観客層の質と量」ということで考えてみたいと思います。
首都圏と福岡圏で比較してみますと、これはとくに考察するまでもなく、質も量も圧倒的に首都圏が優れているということに反論はないでしょう。
これはなんといっても、まず第1に人口がものをいいます。
多くの観客がブログで劇評(感想と言われる方が多いようですが)を記すようになった現在、その影響度は無視出来ない存在になっています。特に多数の作品をご覧になっている小劇場フリークの方のブログは注目度も高く、クチコミ形成の大きな要因になっていると言えるでしょう。
個人ブログですから、本来なにをどのように書こうと自由ですが、小劇場を愛する方なら、その根底には「観劇人口を増やしたい」「演劇の間口を広げたい」という思いが必ずあると信じています。その前提でお願いしたいのですが、つまらない作品、時間をロスしたと思える作品に出会ったとき、もっと厳しい書き方にしていただけないでしょうか。率直に言って、表現がやさしすぎる方が多すぎるのではないでしょうか。
NPO法人FPAPが「トヨタ芸術環境KAIZENプロジェクト」の助成先に選ばれて、本当によかったと思います。これはFPAPだけの出来事ではなく、演劇界全体がFPAPに御礼を言ってもいいんじゃないかと感じています。
芸術文化環境の地域間格差をテーマにブログを書いておりますが、ようやく全体の半分の項目について書き終えたところです。
ここで、ちょっと、捕捉で、私の基本的な立場を整理しようと思っています。
私も、国内のハード面・助成金面で芸術文化環境がフラットになればいいと思っているわけではありません。それは国際競争というものがあるからです。
東京という地域には、世界水準の作品をつくり、その成果を世界に問う。という使命があると考えています。なので東京が他の国内の地域をある意味でリードし、世界の舞台芸術と勝負していくという構図は、これは絶対に必要だと考えています。
ですので、特定の地域にリソースを集中的に投下する必要性はあると思います。
関西の演劇制作に多数の人材を輩出したのが、情報誌『プレイガイドジャーナル』(1971年~88年、86年『ぷがじゃ』に改名)でした。
前項の末尾部分で、国の助成金の首都圏偏重やその改善が難しいかもしれない。ということをほのめかすような記述をしました。
私は、芸術文化振興基金の予算配分に、芸術文化環境の地域間格差を生み出す仕組みがあるのではないかと考えています。そして普通に考えて、誰しも住んでいる地域には郷土愛があり、首都圏に偏重している助成金という既得権を首都圏の方が自ら手放すのは困難なことだろうとも思います。
高崎さんが力説されている舞台芸術創造環境の地域格差是正について、私なりの例え話をしてみたいと思います。
創造環境にもステップがあり、演劇人だけではどうにもならないことと、演劇人がなんとかすべきことの両方があると思います。これを「環境」という一言で括ってしまうために、そうではないと考える人とのあいだで議論が噛み合わないのではないでしょうか。私が言いたいのは「環境」にもいろいろあり、ステップごとに考えていくべきではないかということです。
(2008年04月29日の続きです。)
税金の考え方の一つに、地方交付税不交付団体というものがあります。これは、一定の基準を満たした財政的に豊かな地方自治体には、地方交付税は交付されない。というもので、東京都や愛知県がこれにあたります。
この考えからいうと、国から団体に交付される芸術文化振興基金の助成は、これらの地域に交付しなくて良い。という考え方もあるだろうと思います。